「明日香村の古墳って、どれを見ればいいの?」「子どもを連れて何基も回れるもの?」――飛鳥に行こうと地図を開くと、石舞台古墳、高松塚古墳、キトラ古墳、牽牛子塚古墳と名前が次々に出てきて、どこから手をつけるか迷いますよね。しかも2026年7月に「飛鳥・藤原の宮都」が世界遺産に登録され、秋の週末は古墳めぐりの人が増えそうです。
先に結論をお伝えすると、子連れで明日香村の古墳を回るなら「石室の中に入れる石舞台古墳」と「入室無料で壁画の世界を体験できるキトラ古墳の四神の館」を軸にして、高松塚古墳の壁画館か牽牛子塚古墳を1つ足すのが無理のない組み合わせです。古墳どうしは歩くには離れているので、周遊バスかレンタサイクルを使います。休館日が施設ごとに違うので、曜日選びも大切です。
この記事では、明日香村の主な古墳と関連施設の料金・時間・休館日を公式情報で比べ、移動手段の選び方、子どもの年齢別のプラン、ありがちな失敗までまとめました。
・世界遺産になった明日香村の古墳と「入れる/外から見る/予約制」の違い
・石舞台古墳・高松塚壁画館・四神の館・飛鳥資料館の料金と休館日の比較
・かめバス、レンタサイクル、車のどれで回るのが子連れ向きか
・曜日と駐車場で失敗しないための段取り
明日香村の古墳はどこから見る?世界遺産の7基と「入れる古墳」の違い

2026年7月の世界遺産登録で、古墳めぐりの意味が変わった
明日香村の古墳めぐりは、いまが一番わかりやすいタイミングです。2026年7月26日、第48回世界遺産委員会で「飛鳥・藤原の宮都」が世界文化遺産への登録を決め、2026年7月に世界遺産に登録されました。構成資産は19件で、明日香村・橿原市・桜井市にまたがり、「宮殿・官衙跡」「仏教寺院跡」「墳墓」の3つに分類されています(明日香村観光サイト あすか時間「飛鳥・藤原の宮都」)。
このうち明日香村内の墳墓は、石舞台古墳・菖蒲池古墳・牽牛子塚古墳・天武持統天皇陵古墳・中尾山古墳・キトラ古墳・高松塚古墳の7つ。6世紀末から8世紀初めの飛鳥時代のお墓が、村のあちこちに点在しているイメージです。小学生なら「世界遺産の古墳を3つ見た」という目標を立てるだけで、スタンプラリーのような楽しみ方ができます。
注意したいのは、世界遺産の構成資産かどうかと、見学のしやすさは別の話だという点です。天皇陵古墳のように外から拝むだけの場所もあれば、構成資産ではない岩屋山古墳のように石室の中まで自由に見学できる古墳もあります。「世界遺産だから全部中に入れる」と子どもに期待させると、現地でがっかりさせてしまうので、次の見出しのタイプ分けを先に押さえておきましょう。
有料で入れる・無料で外から見る・予約制の3タイプで考える
明日香村の古墳は、見学スタイルで3タイプに分けると計画が立てやすくなります。1つ目は入場料を払って石室の中まで入れるタイプで、代表が石舞台古墳です。2つ目は無料で見学できるタイプで、牽牛子塚古墳・越塚御門古墳、中尾山古墳、マルコ山古墳などは外観や柵越しに、岩屋山古墳は石室の中まで自由に見学できます。3つ目は石室や壁画の「実物」を見るのに事前予約や応募が必要なタイプで、牽牛子塚古墳の石室特別公開や、文化庁によるキトラ古墳・高松塚古墳の壁画公開が該当します。
そして古墳そのものとは別に、壁画の模写や復元を見せてくれる施設があります。高松塚古墳の隣にある高松塚壁画館(有料)と、キトラ古墳の近くの四神の館(入室無料)、古墳から出土した資料を展示する飛鳥資料館(有料・18歳未満は無料)です。高松塚古墳もキトラ古墳も壁画は保存のため古墳から取り出されていて、石室にも入れないので、「壁画を見たい」なら施設のほうが主役になります。
未就学児連れなら「入れる古墳1つ+無料施設1つ」、小学生なら「入れる古墳+壁画施設+外から見る古墳」と、タイプを混ぜると飽きにくくなります。予約制の公開は定員が少なく日程も限られるので、狙う場合は数か月前から公式のお知らせを見ておく必要があります。
主要5スポットを料金・時間・休みで比べると
子連れで回る候補になる5スポットを、公式サイトの料金・時間・休館日で並べました。休館日が施設ごとにばらばらなのが、明日香村の古墳めぐりで一番つまずきやすいポイントです。
| スポット | 大人料金 | 子ども料金 | 時間 | 休み |
|---|---|---|---|---|
| 石舞台古墳 | 500円 | 小中高200円 | 9:00〜17:00 | 年中無休 |
| 高松塚壁画館 | 300円 | 小中70円 | 9:00〜17:00 | 4・7・11・2月の第2月曜ほか |
| 四神の館(キトラ) | 入室無料 | 入室無料 | 9:30〜17:00(3〜11月) | 4・7・11・2月の第2月曜ほか |
| 飛鳥資料館 | 350円 | 18歳未満無料 | 9:00〜16:30 | 月曜ほか |
| 牽牛子塚古墳 | 外観見学は無料 | 外観見学は無料 | 終日見学可 | 特別公開は土日祝のみ |
※奈良おでかけノート調べ(各施設の公式サイトの掲載値。石舞台古墳の料金は令和8年4月1日改定後)
表を見ると、月曜は飛鳥資料館が休みで、4・7・11・2月の第2月曜は四神の館と高松塚壁画館も休館します。火曜〜日曜なら5か所がそろって開いている日が多いとわかります(四神の館で水曜に閉まるのは、館内1階にある文化庁の壁画保存管理施設だけです)。料金面では、子どもが無料になる四神の館と飛鳥資料館を組み込むと、家族4人でも入場料が膨らみません。
子どもの年齢で「最初の1基」を選ぶ
最初に見る古墳は、子どもの年齢で決めるのがおすすめです。未就学児なら石舞台古墳。巨大な石が積み重なった見た目がわかりやすく、周りは芝生の広がる公園なので、古墳に興味がない子でも外で過ごせます。小学校低学年なら四神の館で、青龍・白虎・朱雀・玄武の四神や十二支の壁画を映像や展示で見てから、外に出てキトラ古墳の墳丘を眺める流れにすると「お墓の中にあの絵があるんだ」とつながります。
小学校高学年や中学生なら、高松塚壁画館の模写で「飛鳥美人」を見て、すぐ近くの中尾山古墳で八角形の天皇陵の形を確かめるなど、比べる楽しみ方ができます。自由研究のテーマにするなら、石舞台古墳(方墳)・中尾山古墳(八角形墳)・マルコ山古墳(多角形墳)と形の違いを集めるのも面白いですよ。
ただし、ひとつの古墳に長くいられるのは、未就学児だと30分程度が現実的です。何基も詰め込むより、1基ごとに芝生で休んだりおやつを食べたりする時間を取るほうが、最後まで機嫌よく回れます。

石舞台古墳で「石室の中に入る」体験をするための段取り
総重量2,300トンの石室に入れる、料金と時間
明日香村の古墳で、子どもが一番盛り上がるのは石舞台古墳です。7世紀初頭に築かれた一辺約50mの大型方墳で、横穴式石室の総重量は2,300トン。明日香村の世界遺産紹介ページでも「国内最大級の規模」と紹介されています(明日香村公式「石舞台古墳」)。土が失われて巨石がむき出しになっているため、石室の内部まで歩いて入れるのが魅力です。
入場料は令和8年4月1日に改定され、一般・大学生500円、小・中学生・高校生200円です。時間は9:00〜17:00(受付16:45まで)で、年中無休(国営飛鳥歴史公園「石舞台古墳」)。未就学児は無料です(明日香村観光サイト あすか時間「石舞台古墳」)。
石室の中に入ると、頭上に巨大な天井石が見えて、天井石だけで約77トンあると伝えると、子どもも石の大きさを実感しやすくなります。古墳の周りは国営飛鳥歴史公園の石舞台周辺地区として芝生が広がっているので、見学のあとにレジャーシートを広げて休憩する使い方もできます。
注意点は、受付が16:45で締め切られること。午後に四神の館や高松塚から回ってくる計画だと、移動の遅れで間に合わないことがあります。石舞台古墳は午前中か、昼食前後に入れておくのが安全です。
| 住所 | 奈良県高市郡明日香村島庄254 |
| 営業時間 | 9:00~17:00(受付16:45まで) |
| 定休日 | 年中無休 |
| アクセス | バス停「石舞台」下車して徒歩3分 |
| 駐車場 | あり(有料・普通車500円)。R8.9.19〜11.15は土日祝が完全予約制・事前決済2,000円/日(9:00〜16:00)、平日は予約不要1,000円/回。近くの国営飛鳥歴史公園 石舞台地区駐車場(無料・普通14台)は同期間、二輪車専用駐輪場となり普通車は利用不可 |
| 公式サイト | 公式サイト |
バス・自転車・車、それぞれの着き方
石舞台古墳へは、バス停「石舞台」下車して徒歩3分です。明日香周遊バス「かめバス」の運行区間に石舞台が含まれるので、橿原神宮前駅や飛鳥駅から乗れば、ほぼ古墳の目の前まで行けます。レンタサイクルには石舞台営業所があり、ここで借りて村内を回り、ここに返すという使い方もしやすい位置です。
車の場合、石舞台古墳の駐車場は有料(普通車500円)です。ただし令和8年9月19日〜11月15日は実証実験で、土日祝は完全予約制・事前決済の2,000円/日(9:00〜16:00)、平日は予約なしで1,000円/回になり、土日祝は予約がないと停められません。無料の国営飛鳥歴史公園 石舞台地区駐車場(普通14台)も、同じ期間は二輪車(バイク・自転車)専用の駐輪場になり、普通車は停められません(明日香村観光サイト あすか時間「駐車場のご案内」)。
乳児連れで抱っこひもとベビーカーのどちらにするかは悩みどころです。古墳の周りは公園として整備されていますが、石室の中は石の空間です。公式の案内では、敷地内には階段が何か所かあり、車いすでは石室内まで進めないとされています。ベビーカーも石室の中までは難しいと考えて、抱っこひもを持っていくと安心です。
「蘇我馬子のお墓」と言われる理由を子どもにどう話す?
石舞台古墳の被葬者は、飛鳥寺を建てた蘇我馬子とされています。明日香村の公式解説も「被葬者は飛鳥寺を建立した蘇我馬子とされています」と書いています。歴史の授業で聖徳太子や大化の改新を習った小学生なら、「この石の下に、あの蘇我氏の人が眠っていたかもしれない」と伝えると、ぐっと興味がわくはずです。
未就学児には、名前の由来から話すのがわかりやすいです。国営飛鳥歴史公園の解説によると、天井石の上が広く平らで舞台のように見えることから、昔から「石舞台」と呼ばれてきました。「石の舞台に見えるかな?」と聞いてから石室に入ると、ただの大きな石がぐっと身近になります。
飛鳥寺と組み合わせるなら、蘇我馬子が建てたお寺と、眠っているとされるお墓を1日でつなげられます。飛鳥寺までの行き方は別記事でまとめています。

ただ、被葬者はあくまで「とされる」説です。自由研究にまとめるなら、「〜と考えられている」と書くように子どもに伝えておくと、正確なまとめになります。
団体料金と、祖父母と一緒に行くときの目安
三世代で行く場合、30名以上の団体料金もありますが、家族旅行でその人数になることはまれなので、基本は通常料金で考えます。大人2人・祖父母2人・小学生2人の6人なら、大人500円が4人分と子ども200円が2人分です。
祖父母と一緒なら、石舞台古墳は相性のいい場所です。駐車場から古墳までの距離が短く、周りが公園として整備されているので、全員が同じペースで歩かなくても大丈夫です。石室を見るのは元気な人だけにして、祖父母は芝生の見える場所で待つ、という分担もできます。
気をつけたいのは季節です。芝生の広がる公園は日陰が限られるため、夏場は帽子と飲み物が必須。秋の週末は世界遺産登録の効果で人出が増えることも考えられます。車なら、11月15日までの土日祝は石舞台古墳の駐車場の事前予約(2,000円/日)が必須なので、先に予約を取ったうえで午前の早い時間に着くようにすると、石室の混雑も避けやすくなります。
入場料は一般・大学生500円、小・中学生・高校生200円(令和8年4月1日改定)。時間は9:00〜17:00(受付16:45まで)で年中無休です。午後遅くに回すと受付に間に合わないことがあるので、午前中に入れておきましょう。
高松塚古墳の「飛鳥美人」には壁画館で会うのが基本

石室は非公開、模写で壁画を見る場所が壁画館
高松塚古墳で子どもに見せたいのは、有名な「飛鳥美人」の女子群像です。ただ、壁画の修理のため石室は平成19年に古墳から取り出されていて、古墳の中には入れません。修理を終えた壁画の実物(国宝)は、年に数回の一般公開のときだけ見られます。
そこで訪れるのが、古墳の隣にある高松塚壁画館です。1972年3月21日に発見された、わが国初めての極彩色の古墳壁画(文化庁「高松塚古墳の概要」)を、1977年3月に開館したこの施設が精密な模写などで紹介しています(高松塚壁画館 公式)。料金は大人300円、学生(高校・大学)130円、小人(小・中学)70円と、家族で入りやすい価格です。
時間は9:00〜17:00(入館は16:30まで)。休館日は12月29日〜翌1月3日と、4・7・11・2月の第2月曜日(祝日の場合は翌平日)です。小学生なら、壁画館で女子群像や四神の模写を見てから外に出て墳丘を眺めると、「この丘の中にあの絵がある」と実感できます。
未就学児には壁画の細かさが伝わりにくいので、壁画館は短めにして、外の公園で遊ぶ時間を多めに取るくらいがちょうどいいでしょう。
| 住所 | 奈良県高市郡明日香村大字平田439 |
| 電話番号 | 0744-54-3340 |
| 営業時間 | 9:00~17:00(入館は16:30まで) |
| 定休日 | 12月29日~翌1月3日及び4・7・11・2月の第2月曜日(祝日の場合は翌平日) |
| アクセス | 近鉄飛鳥駅から徒歩12分、またはバス停「高松塚」下車(高松塚周辺地区までは飛鳥駅から徒歩7分) |
| 駐車場 | 高松塚周辺地区駐車場(無料、大型7台・普通33台・身障者用2台)は令和8年9月1日より閉鎖(乗降も不可)。高松塚バス停の道路向かいの民営駐車場(普通車500円/台・予約不可・空きがあれば駐車可)を利用 |
| 公式サイト | 公式サイト |
駅から徒歩7分、でも車で行くなら要注意
高松塚古墳のある高松塚周辺地区は、近鉄飛鳥駅から徒歩7分と、国営飛鳥歴史公園の各地区の中で駅から最も近い場所です(壁画館までは徒歩12分・国営飛鳥歴史公園「高松塚周辺地区」)。電車派なら、飛鳥駅を降りて最初に寄る場所にすると動線がきれいにつながります。
一方、車で行く人は必ず知っておきたいことがあります。これまで使えた高松塚周辺地区駐車場(無料、大型7台・普通33台・身障者用2台)は、令和8年9月1日より利用不可になっています(国営飛鳥歴史公園「駐車場」)。車の場合は、高松塚バス停の道路向かいにある民営駐車場(普通車500円/台・予約不可、空きがあれば駐車可)が近くの選択肢です(明日香村観光サイト あすか時間「駐車場のご案内」)。
原因は、以前の口コミや古いまとめ記事の「高松塚は無料駐車場が33台」という情報をそのまま信じたこと。令和8年9月1日から高松塚周辺地区駐車場は使えません。対策は、高松塚バス停の道路向かいの民営駐車場(普通車500円・予約不可)を使うか、甘樫丘地区(普通29台)やキトラ古墳周辺地区の無料駐車場に停めて、レンタサイクルなどで高松塚へ移動すること。石舞台地区の無料駐車場は11月15日まで二輪車専用で、普通車は停められません。電車で飛鳥駅から歩くのが一番確実です。
中尾山古墳もセットで見ると形の違いがわかる
高松塚古墳に行くなら、同じ高松塚周辺地区にある中尾山古墳も一緒に見ておきましょう。8世紀初頭に築造された対辺約19.5mの八角墳で、石室には火葬骨を納めた蔵骨器が安置されていました(明日香村「飛鳥・藤原を知る 中尾山古墳」)。墳丘は三段築成で、周囲には八角形状に石敷が施されています(明日香村公式「中尾山古墳」)。明日香村の解説では、文武天皇檜隈安古上陵の「蓋然性が高い」とされ、こちらも世界遺産の構成資産です。
高松塚壁画館から徒歩10分程度、バス停「高松塚」から徒歩3分なので、高松塚古墳とあわせて歩いて回れます(目印だった国営飛鳥歴史公園館は、リニューアル工事のため令和8年4月1日から利用休止中です)。石舞台古墳の四角い方墳を見たあとなら、「天皇のお墓は八角形なんだね」と形の違いに子ども自身が気づけるのがいいところです。
ただし中尾山古墳は外から見るだけの古墳で、石室の中には入れません。小さな子には地味に映りやすいので、「八角形の角を数えてみよう」「石敷は何重になってるかな」と、探すものを先に伝えておくと集中力が続きます。遊歩道は起伏があるので、ベビーカーより抱っこひものほうが動きやすい場面もあります。
壁画の実物公開を狙うなら文化庁の告知を追う
高松塚古墳・キトラ古墳の国宝壁画は、文化庁が期間を決めて一般公開しています。石室の中ではなく、専用の保存施設で見る形です。公開は事前の応募制で、たとえばキトラ古墳壁画の第41回公開は、第一次応募で定員に達したため第二次応募は行われていません。キャンセル待ちは事務局への電話での問い合わせになります。第41回は南壁「朱雀」・北壁「玄武」・東壁「青龍」の3面同時公開で、令和8年9月19日〜10月18日(閉室日は9月30日・10月14日)。令和8年度に予定された3回の公開のうち最後の回で、空き状況は文化庁「国宝キトラ古墳壁画の公開」で公開されています。
小学生の自由研究や、歴史好きな中学生と行くなら、この実物公開に当たると一生の思い出になります。ただ、応募から当選まで日程が読めないので、家族のおでかけの主目的にするより「当たればラッキー」くらいに考え、外れても壁画館と四神の館で十分楽しめる計画にしておくのが現実的です。
公開情報は文化庁の特設ページや四神の館の公式サイトで告知されます。見学時の年齢制限や同伴者の条件は回ごとに案内されるので、申し込み前に必ず読み込んでおきましょう。
キトラ古墳と四神の館は入室無料で壁画の世界に入れる
入室無料、時間は季節で変わる
子連れの古墳めぐりで、コスパが一番いいのがキトラ古墳壁画体験館 四神の館です。入室は無料で、勾玉づくりなどの体験プログラムだけが有料です(国営飛鳥歴史公園「キトラ古墳周辺地区の主な見どころ」)。家族全員分の入場料がかからないので、雨の日の避難先としても使えます。
時間は9:30〜17:00(3月〜11月)、9:30〜16:30(12月〜2月、入室は閉室30分前まで)。冬は閉室が早まるので、夕方に寄る計画は3〜11月向きです。館の1階には壁画保存管理施設があり、文化庁の実物公開はここで行われます。
館内では、青龍・白虎・朱雀・玄武の四神や十二支の壁画について、映像や展示で学べます。小学生なら体験プログラムの勾玉づくりに参加すると、手を動かす時間が入って集中が続きます。体験は有料で、土日祝日に当日受付で参加できます。内容は当日の案内を確認してください。館内には授乳室もあります。
館の外にはキトラ古墳の墳丘があり、周辺は国営飛鳥歴史公園のキトラ古墳周辺地区として整備されています。館内で壁画を見たあと、外で墳丘を眺めながら体を動かせるのが子連れにはうれしいところです。
| 住所 | 〒634-0134 奈良県高市郡明日香村大字阿部山67 |
| 営業時間 | 9:30~17:00(3月~11月)、9:30~16:30(12月~2月、入室は閉室30分前まで) |
| 定休日 | 12月29日~1月3日、4・7・11・2月の第2月曜日(祝日の場合は翌日)。※水曜に閉室するのは1階の文化庁 壁画保存管理施設(壁画非公開時)のみ |
| アクセス | 近鉄壺阪山駅から徒歩12分、近鉄飛鳥駅から徒歩22分(国営飛鳥歴史公園の案内。文化庁の公開案内では壺阪山駅15分・飛鳥駅30分)。R8.9.19〜10.18の土日祝は飛鳥駅から臨時バスあり(大人220円・子ども110円)。かめバスはキトラに停まらない |
| 駐車場 | 第一駐車場:無料、普通29台・身障者用2台・大型3台。第二駐車場:無料、普通40台・身障者用2台 |
| 公式サイト | 公式サイト |
飛鳥駅から遠いので、シャトルバスか自転車で
四神の館は、近鉄飛鳥駅から徒歩22〜30分ほどかかります(国営飛鳥歴史公園・文化庁の案内)。歩くなら近鉄吉野線の壺阪山駅から徒歩12〜15分のほうが近く、子どもの足で飛鳥駅から歩くのはおすすめしません。レンタサイクルか、土日祝に運行する臨時シャトルバスを使いましょう。
臨時シャトルバスは令和8年9月19日〜10月18日の土・日・祝日のみ飛鳥駅から運行していて、片道大人220円・子ども110円です(文化庁「キトラ古墳壁画公開 アクセス」)。運行は9:00〜17:30の1時間に2本で、飛鳥駅→キトラ→高松塚→キトラ→飛鳥駅と回るので、高松塚との行き来にも使えます。壁画公開の期間に合わせた運行なので、期間外は自転車か車、あすかデマンド乗合交通・タクシーが基本になります(明日香周遊バスの飛鳥キトラ線は令和4年12月1日から休止)。
車の場合は駐車場が充実しています。第一駐車場は無料で普通29台・身障者用2台・大型3台、第二駐車場も無料で普通40台・身障者用2台。明日香村の古墳の中では停めやすい部類なので、車で来た日は四神の館を拠点に、ほかの古墳へ移動する組み立てもできます。ただし壁画公開中(10月18日まで)は、駐車場に停められず見学予約の時間に間に合わない事例が多発していると事務局が案内しているので、公開期間の土日祝は臨時バスも検討しましょう。
自転車で向かう場合も、駅から離れているぶん子どもがこぐ距離は長めになります。自分でこぐなら小学校高学年以上が目安で、未就学児連れはシャトルバスか車で行くほうが安全です。
失敗パターン②:第2月曜日に行って休館だった
明日香村の古墳めぐりで意外と多いのが、曜日の読み違いです。四神の館の休館日は12月29日〜1月3日と、4・7・11・2月の第2月曜日(祝日の場合は翌日)。水曜に閉まるのは館内1階にある文化庁の壁画保存管理施設(壁画を公開していない時期)だけで、地階の原寸大石室模型や高精細映像は見られます。飛鳥資料館は毎週月曜日が休みです。
原因は「平日は空いているから」と月曜に休みを取ったこと。月曜は飛鳥資料館が閉まっているうえ、4・7・11・2月の第2月曜日は四神の館と高松塚壁画館もそろって休館になります。
対策はシンプルで、月曜を避けて火曜〜日曜に行くこと。どうしても月曜になるなら、石舞台古墳(年中無休)と、終日見学できる牽牛子塚古墳・岩屋山古墳などの屋外の古墳を中心に組みましょう。4月・7月・11月・2月は第2月曜日に要注意、と家族のカレンダーに書き込んでおくと防げます。
牽牛子塚古墳と、無料で近づける古墳たち
牽牛子塚古墳・越塚御門古墳は終日、柵越しに見られる
「ほかにはない形の古墳を見たい」なら、牽牛子塚古墳・越塚御門古墳です。八角墳として整備された牽牛子塚古墳は世界遺産の構成資産で、一般見学は無料、沿路の通り抜けは終日可能です。石槨は柵・扉の外からの見学になります(明日香村公式「牽牛子塚古墳・越塚御門古墳の一般公開について」)。
隣の越塚御門古墳では、9時〜17時に約3分間の解説映像が上映されています。3分なら未就学児でも見られる長さなので、映像で古墳の中の様子を知ってから外を歩くと、子どもにもイメージしやすくなります。
アクセスは近鉄吉野線飛鳥駅から徒歩約15分、自転車約5分。現地には駐車場がなく、飛鳥駅やアグリステーション飛鳥に停めて歩くことになります。駐輪場は現地にあるので、レンタサイクル派には向いた古墳です。
注意点の一つは、現地にトイレがないことです。飛鳥駅周辺かアグリステーション飛鳥のトイレを先に済ませておきましょう(明日香村公式)。もう一つは夜間や雨の日の足元です。終日見学できるとはいえ、暗い時間は子連れには向きません。明るいうちに、ほかの古墳とあわせて回りましょう。
| 住所 | 奈良県高市郡明日香村越 |
| 電話番号 | 0744-54-3240(飛鳥観光協会) |
| 営業時間 | 終日見学可能(石槨は柵・扉の外からの見学) |
| アクセス | 近鉄吉野線飛鳥駅から徒歩約15分、自転車約5分 |
| 駐車場 | 現地に駐車場なし。飛鳥駅やアグリステーション飛鳥を利用(徒歩15分)。駐輪場は現地にあり |
| 公式サイト | 公式サイト |
石室特別公開は土日祝・各回7名の予約制
牽牛子塚古墳・越塚御門古墳では、ボランティアガイドの説明付きの石室特別公開が行われています。牽牛子塚古墳は石室の内部をより間近で見学できますが、石室の中には入れません。越塚御門古墳では石室内で映像作品「三代皇女物語」(約12分)を鑑賞します。予約はじゃらんネットで受け付けています。事前予約制で、料金は1名500円(未就学児無料)という案内で、変わることもあるので予約時に確認してください。実施期間は3〜6月/9月〜12月の土・日・祝日(年末を除く)、実施時間は9:30・10:30・11:30・13:30・14:30・15:30で、各回約45分です。
各回の定員は7名と少人数なので、家族4人で申し込むとほぼ貸し切りに近い雰囲気になります。小学校高学年以上で、古墳に興味がある子なら、明日香村の古墳めぐりのハイライトになるはずです。
一方、約45分は未就学児には長く感じる時間です。下の子がいる場合は、1人の親が上の子と特別公開に参加し、もう1人の親は下の子と越塚御門古墳の映像や周りの散策で待つ、という分け方をすると無理がありません。7月・8月・1月・2月は実施がないので、夏休みの自由研究に使いたい場合は6月か9月の土日を狙いましょう。
実は「石室の中まで入れる」のは構成資産外の岩屋山古墳
意外と知られていないけれど、飛鳥駅のすぐ西にある岩屋山古墳は世界遺産の構成資産に含まれていません。それでも、石英閃緑岩の切石を組んだ石室は、明治時代に調査した英国人ウィリアム・ゴーランドが『日本のドルメンと埋葬墳』で「舌を巻くほど見事な仕上げと石を完璧に組み合わせてある点で日本中のどれ一つとして及ばない」と評したと、明日香村公式の解説で紹介されているほど。駅から近く、世界遺産めあての人の流れからも外れているので、落ち着いて見られる古墳です。
岩屋山古墳は一辺約40m、高さ約12mの2段築成の方墳で、7世紀前半頃の築造。南に開口する両袖式の横穴式石室は、全長17.78m、玄室長4.86m、幅約1.8m、高さ約3mです。その石室構造は「岩屋山式」と呼ばれ、ほかの古墳を説明するときの基準にもなっています(明日香村公式「岩屋山古墳」)。
電車で来た家族なら、飛鳥駅に着いてすぐ1基目として寄れるのが便利です。石舞台古墳の石室と比べて「こっちの石はつるつるに切ってある」と、石の加工の違いを子どもと探すと盛り上がります。
明日香村観光サイトでは「石室内は自由に見学可能」と案内されています。国の史跡として保護されている場所なので、石室の中は足元に気をつけてゆっくり歩きましょう。石によじ登らないことだけは、事前に子どもと約束しておきましょう。
マルコ山古墳は「多角形の古墳」を探す楽しみ
もう1基、形に注目したいのがマルコ山古墳です。真弓の地ノ窪集落の東にあり、墳丘の対角長24m、高さ4.5mほどの多角形墳。7世紀後半〜末の終末期古墳で、内部は凝灰岩の切石を組み合わせた横口式石槨で、全面に漆喰が塗られていました(明日香村公式「マルコ山古墳」)。
石舞台古墳(方墳)、中尾山古墳と牽牛子塚古墳(八角形墳)、マルコ山古墳(多角形墳)と並べると、飛鳥時代の終わりに近づくほど古墳の形が変わっていく様子がわかります。小学校高学年の自由研究で「古墳の形くらべ」をテーマにするなら、ちょうどいい材料です。
ただし、マルコ山古墳は外から見る古墳で、周辺は集落の中です。車で行って路上に停めるのは避けましょう。行くならレンタサイクルで、牽牛子塚古墳とあわせて回るのが現実的です。未就学児連れなら無理に組み込まず、時間に余裕がある日のプラスアルファにとどめるのがおすすめです。
明日香村の古墳めぐり、移動はバス・自転車・車のどれが正解?
かめバス1日券は大人750円、雨の日や未就学児連れに
子どもの体力に自信がないなら、明日香周遊バス「かめバス」の1日フリー乗車券が便利です。料金は大人750円、小児380円で、橿原神宮前駅東口〜明日香奥山・飛鳥資料館西〜石舞台〜高松塚〜飛鳥駅の区間を何度でも乗り降りできます(奈良交通「明日香周遊バス1日フリー乗車券」)。
1日券は橿原神宮前駅、飛鳥びとの館、四神の館、奈良交通八木案内所、かしはらインフォメーションセンター、セブンイレブンJR桜井駅南口店、石舞台駐車場料金所で買えます。石舞台古墳・高松塚古墳・飛鳥資料館を結ぶルートなので、この3か所を中心にするならバスだけで足ります。
注意点は、四神の館は臨時シャトルバスの運行期間以外はバスで行きにくいこと、そして運行本数の都合で「見終わったのにバスが来ない」待ち時間が生まれることです。時刻表を事前に見て、どの便に乗るかを決めておきましょう。バスでの回り方は、別記事で詳しく組み立てています。

レンタサイクルは1日1,200円、子ども用や幼児座席付きもある
古墳をたくさん回りたいなら、明日香レンタサイクルが一番自由度が高い移動手段です。料金は自転車が1日1台1,200円、電動自転車が1日1台1,700円。営業時間は午前9時〜午後5時で、亀石営業所・石舞台営業所・飛鳥駅前営業所・橿原営業所に拠点があります(明日香レンタサイクル 公式)。
| レンタサイクルのメリット | レンタサイクルのデメリット |
|---|---|
| バスが通らない牽牛子塚古墳・マルコ山古墳・四神の館にも行ける バスの待ち時間がない 電動自転車なら上り坂も楽になる | 雨天時は閉店していることがある 子どもが自分でこぐなら坂道の体力が要る(幼児座席付き電動もあり) 夏は日差しを遮るものが少ない |
自分でこげる小学校高学年以上なら、家族で1台ずつ借りて、飛鳥駅→岩屋山古墳→牽牛子塚古墳→高松塚古墳→石舞台古墳と回る半日コースが組めます。雨天時は閉店していることがあるので、天気が怪しい日はバスに切り替える前提で。明日香レンタサイクルには子ども用自転車(4〜6才・7〜10才・11才〜)と幼児座席付き電動自転車(1日1,700円)もあります(明日香レンタサイクル 公式)。
車なら国営公園の無料駐車場を使い分ける
車で来るなら、国営飛鳥歴史公園の無料駐車場を知っておくと動きやすくなります。台数は、石舞台地区が普通14台・身障者用2台(令和8年9月19日〜11月15日は二輪車専用で普通車は不可)、甘樫丘地区が普通29台・身障者用2台、キトラ古墳周辺地区が第一駐車場(普通29台・身障者用2台・大型3台)と第二駐車場(普通40台・身障者用2台)です。高松塚周辺地区は前述のとおり令和8年9月1日から利用できません。
台数で見ると、キトラ古墳周辺地区が合計で一番多く、車で来た日の拠点にしやすい場所です。石舞台地区は11月15日まで普通車が停められないので、石舞台古墳へ車で行くなら有料の石舞台古墳駐車場を使います。同期間の土日祝は完全予約制(2,000円/日・事前決済)、平日は予約なしで1,000円/回です。飛鳥資料館には観覧者用の無料駐車場(普通車10台)があります。
ありがちなのは、1か所の駐車場に停めて「全部歩いて回れるだろう」と考えることです。古墳どうしは離れているので、車の場合は古墳ごとに駐車場を移動するか、1か所に停めてかめバスやレンタサイクルに乗り換えるかを決めておきましょう。車での行き方は、飛鳥資料館の案内では南阪奈道路葛城ICから約30分が目安です。
牽牛子塚古墳・越塚御門古墳には現地の駐車場がありません。車の場合は飛鳥駅周辺やアグリステーション飛鳥に停めて歩くか、キトラ古墳周辺地区の駐車場からレンタサイクルに乗り換える段取りにしておきましょう。
雨の日の拠点は飛鳥資料館、18歳未満は無料
雨の日や、屋外の古墳に子どもが飽きたときの逃げ場は飛鳥資料館です。奈良文化財研究所が運営する施設で、一般350円、大学生200円、70歳以上・高校生及び18歳未満は無料(飛鳥資料館 公式「利用案内」)。子どもと祖父母は無料なので、三世代でも負担が小さくて済みます。
時間は9:00〜16:30(入館16:00まで)で、休館日は毎週月曜日(祝日と重なれば翌平日)と年末年始(令和8年12月23日〜令和9年1月3日)。年末年始の休みが12月23日からと早めなので、冬休みに行く場合は注意してください。
アクセスは近鉄橿原神宮前駅からかめバスで約20分(運賃320円)。JR・近鉄桜井駅からバスで約20分(運賃400円)です。かめバスの1日券を使えば、飛鳥資料館西のバス停で乗り降りできます。
| 住所 | 〒634-0102 奈良県高市郡明日香村奥山601 |
| 営業時間 | 9:00~16:30(入館16:00まで) |
| 定休日 | 毎週月曜日(祝日と重なれば翌平日)、年末年始(令和8年12月23日~令和9年1月3日) |
| アクセス | 近鉄橿原神宮前駅からかめバスで約20分(運賃320円)。JR・近鉄桜井駅からバスで約20分(運賃400円)。車は南阪奈道路葛城ICから約30分 |
| 駐車場 | 観覧者用の無料駐車場(普通車10台)。近隣に有料駐車場(9:00~17:00)もあり |
| 公式サイト | 公式サイト |
子どもの年齢とメンバー別、明日香村の古墳モデルプラン
未就学児連れは「2か所+公園」で半日
未就学児連れなら、古墳は2か所までに絞り、公園でのんびりする時間を必ず入れます。おすすめは、車でキトラ古墳周辺地区の駐車場に停めて四神の館(入室無料)を見学し、外の公園で遊んでから、車で石舞台古墳へ移動するプランです(11月15日までの土日祝は、石舞台古墳の駐車場の事前予約が必要です)。四神の館が9:30からなので、午前に四神の館、昼前後に石舞台古墳という順番にすると、石舞台の受付16:45にも余裕で間に合います。
電車の場合は、かめバスで石舞台古墳と高松塚壁画館を結ぶ形が現実的です。高松塚壁画館は大人300円・小人(小・中学)70円と安く、滞在も短くて済みます。
四神の館には授乳室があり、飛鳥資料館にはおむつ替えベッドとベビーカーの貸し出しがあります。キトラ古墳周辺地区と高松塚周辺地区の多目的トイレにもおむつ替えシートがあります(高松塚周辺地区の休憩所・トイレは11月末頃まで利用できる予定)。牽牛子塚古墳のように現地にトイレがない古墳もあるので、施設にいる間に済ませておくのが段取りのコツです。
小学生は自転車で「形くらべ」の1日コース
自転車に乗れる小学校高学年なら、レンタサイクルで古墳の形を比べる1日コースがおすすめです。飛鳥駅前営業所で自転車を借り、岩屋山古墳(方墳・岩屋山式石室)→牽牛子塚古墳・越塚御門古墳(八角墳)→高松塚古墳と中尾山古墳(八角形墳)→石舞台古墳(方墳・石室に入れる)の順に回ります。
岩屋山古墳と石舞台古墳で、1日の中に「石室に入れる古墳」が2つそろいます。土日祝で3〜6月/9月〜12月なら、牽牛子塚古墳の石室特別公開(石室の中には入らず、間近で見学)を予約しておくと、さらに見ごたえが増します。高松塚壁画館で壁画の模写を見れば、自由研究の材料もそろいます。
注意点は、自転車の返却時間。営業時間は午前9時〜午後5時なので、石舞台古墳の見学後は返却先の営業所までの時間を逆算して動きましょう。電動自転車(1日1台1,700円)にすると、子どもより先に親がばてる事態を防げます。
祖父母同伴は車で「歩く距離が短い順」に
祖父母と一緒の三世代なら、車で駐車場の近い施設を中心に回ります。石舞台古墳は周りが公園なので、見学組と休憩組に分かれやすい場所。飛鳥資料館は70歳以上が無料で、屋内でゆっくり展示を見られます。四神の館も入室無料で、駐車場が広いのが助かります。なお11月15日までの土日祝は、石舞台古墳の駐車場が事前予約制(2,000円/日)です。
この3か所なら、祖父母2人分の入場料は石舞台古墳の分だけで済みます。月曜は飛鳥資料館が休み(4・7・11・2月の第2月曜は四神の館も休館)なので、火曜〜日曜を選んでください。
未就学児=四神の館+石舞台古墳の2か所(車。バスなら石舞台古墳+高松塚壁画館)
小学校高学年=レンタサイクルで岩屋山・牽牛子塚・高松塚・石舞台の形くらべ
祖父母同伴=石舞台古墳・飛鳥資料館・四神の館を車で(70歳以上は資料館無料)
雨の日=飛鳥資料館と四神の館の屋内2館
雨の日は屋内2館で「古墳の中身」を見る
雨の日は、屋外の古墳をあきらめて屋内の2館に絞るのが正解です。四神の館(入室無料)と飛鳥資料館(18歳未満無料)なら、子どもの入場料はかかりません。どちらも古墳の壁画や出土品を扱っているので、「古墳の中に何があったのか」を見る日と割り切れば、晴れの日とは違う楽しみ方ができます。
雨の日はレンタサイクルが閉店していることがあるので、移動は車かかめバスで。四神の館は臨時シャトルバスの運行期間以外はバスで行きにくいため、雨の日の電車派は飛鳥資料館と高松塚壁画館(大人300円)の組み合わせにするのが現実的です。
石舞台古墳は年中無休なので雨でも見学できますが、屋外を歩く時間が長くなります。雨の日にどうしても行くなら、滑りにくい靴とレインコートを用意し、小さな子は抱っこで石室に入るくらいの慎重さがちょうどいいでしょう。
子どもの年齢に合わせて古墳をめぐる日は、遊具のある近隣公園を休憩先に組み込むのもおすすめです。

まとめ
最初の一歩は、行く日の曜日を決めて、四神の館と飛鳥資料館が開いているかを確かめることです。そのうえで石舞台古墳を午前か昼前後に入れれば、あとは子どもの様子に合わせて古墳を足していくだけで、明日香村の古墳めぐりの骨組みができあがります。
※料金・時間・駐車場は2026年9月時点の公式情報です。最新情報は各公式サイトでご確認ください。

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