「飛鳥寺って、電車で行けるの?」「駐車場は停められる?」――明日香村の飛鳥寺は、奈良市内の観光地と違って駅から歩いてすぐの場所にはありません。子どもを連れて行くとなると、バスの本数や乗り場、車ならどこに停めるかまで、出発前に決めておきたいことが意外と多いお寺です。
結論から言うと、電車派は近鉄橿原神宮前駅の東口から明日香周遊バス(かめバス)に乗り、「飛鳥大仏」バス停で降りるルートがいちばんシンプルです。バスは約14分、降りるとすぐ目の前が飛鳥寺です。車派は飛鳥寺駐車場(普通車20台・1回500円)を第一候補にしつつ、満車に備えて周辺の国営公園の無料駐車場を控えておくと安心です。
この記事では、奈良おでかけノート編集部が飛鳥寺の公式観光ページ、奈良交通、国営飛鳥歴史公園、明日香村の案内ページの情報をもとに、電車・バス・車それぞれの行き方と、子連れで失敗しやすいポイントを段取り目線でまとめました。
・電車なら橿原神宮前駅と飛鳥駅のどちらで降りると楽か
・かめバスの乗り場・運賃・フリー乗車券の使いどころ
・飛鳥寺駐車場の台数と、満車時の代わりの駐車場
・拝観時間・拝観料と、子連れで困りやすいポイントの対策
飛鳥寺アクセスの全体像|電車+バスと車、子連れはどっちが楽?

電車派は「近鉄+かめバス」、車派は「飛鳥寺駐車場」が基本形
飛鳥寺への行き方は、大きく分けて「近鉄電車で最寄り駅まで行き、明日香周遊バス(かめバス)に乗り換える」か「車で行って飛鳥寺駐車場に停める」かの2択です。明日香村の案内でも「近鉄橿原神宮前駅か、飛鳥駅下車が便利です」とされていて、どちらの駅からもかめバスが出ています。
所要時間の目安は、バスなら橿原神宮前駅から約14分、飛鳥駅からだと約23分。「飛鳥大仏」バス停で降りれば、目の前がもう飛鳥寺です。一方の車は、飛鳥寺駐車場が普通車20台・大型10台で、料金は普通車500円(1回)です。
乳児連れでおむつや着替えの荷物が多い日、祖父母と一緒でベビーカーも積みたい日は車のほうが身軽です。小学生の子なら、電車とバスを乗り継ぐこと自体がちょっとした冒険になるので、公共交通もおすすめしやすいルートです。
注意したいのは、どちらのルートにも「数に限りがある」こと。かめバスは路線バスなので時刻表に合わせて動く必要があり、飛鳥寺駐車場も普通車20台と大きくはありません。出発前に「バスの時刻」か「停められなかったときの次の駐車場」のどちらかを決めておくのが、飛鳥寺アクセスで慌てないコツです。
飛鳥寺は明日香村の中心部、「飛鳥大仏」バス停の目の前
飛鳥寺があるのは明日香村の飛鳥地区。奈良県の観光公式サイト「なら旅ネット」でも、アクセスは「明日香周遊バス『飛鳥大仏前』下車すぐ」と案内されています。子連れにとって、バスを降りてから長く歩かなくてよいのは大きな安心材料です。
お寺の本尊は、「飛鳥大仏」の名で親しまれている釈迦如来坐像。最寄りのバス停も「飛鳥大仏」という名前なので、子どもに「大仏さんのバス停で降りるよ」と伝えておくと、降りる場所を一緒に意識してくれます。
未就学児連れなら、車内アナウンスで「飛鳥大仏」が聞こえたら降車ボタンを押す役を子どもに任せると、移動時間も飽きずに過ごせます。祖父母同伴の場合も、降車後すぐ門に着く立地なので、歩く距離を最小限にできます。
ただし、明日香村は駅前に観光地がまとまっている場所ではありません。飛鳥寺だけでなく石舞台古墳や高松塚方面も回りたい場合は、スポット間の移動をバスでつなぐのか、車でつなぐのかを最初に決めておかないと、途中で移動手段に困ることがあります。
なら旅ネット「飛鳥寺」アクセスでも行き方が案内されています。
| 住所 | 〒634-0103 奈良県高市郡明日香村飛鳥682 |
| 電話番号 | 0744-54-2126 |
| 営業時間 | 4月1日~9月30日 9:00~17:30(受付17:15まで)、10月1日~3月31日 9:00~17:00(受付16:45まで) |
| 定休日 | 年中無休(特別な事情がある場合は除く) |
| アクセス | 近鉄飛鳥駅からバス約23分、または近鉄橿原神宮前駅からバス約14分 |
| 駐車場 | あり(普通車20台、大型10台)普通車500円 |
| 公式サイト | 公式サイト |
子連れの移動手段の選び方をひと目で比べる
電車+バスと車、どちらが向いているかは、子どもの年齢と荷物の量でほぼ決まります。バスは乗車時間が短い一方、時刻表に予定を合わせる必要があります。車は時間の自由がきく反面、飛鳥寺駐車場の台数が限られます。
| 電車+かめバスのメリット | 電車+かめバスのデメリット |
|---|---|
| 橿原神宮前駅からバス約14分で近い バス停の目の前が飛鳥寺 駐車場の空きを気にしなくてよい | 時刻表に合わせて動く必要がある ベビーカーは車内で畳む準備が必要 乗り継ぎで荷物が多いと大変 |
小学生以上で荷物が少ない日は電車+バス、乳児連れや祖父母同伴で荷物が多い日は車、と考えると選びやすいです。どちらの場合も、帰りの時間から逆算して予定を組むのが明日香村のおでかけの基本です。
電車で行くなら、橿原神宮前駅と飛鳥駅のどっちで降りる?
実はバスの乗車時間は橿原神宮前駅からのほうが短い
「飛鳥寺に行くなら、名前が似ている飛鳥駅で降りればいい」と考えがちですが、実はかめバスの乗車時間で比べると、橿原神宮前駅からのほうが短く済みます。明日香村が公開している赤かめ(明日香周遊バス)の時刻表(令和8年9月1日~)では、橿原神宮前駅東口から飛鳥大仏までは日中の便で約14分です。ただし朝夕の便(平日8:36・9:36・16:36発、土休日8:36・10:51発)は明日香小山経由のため18分かかります。一方、飛鳥駅からは約23分かかります。
かめバスは「近鉄橿原神宮前駅東口~明日香奥山・飛鳥資料館西~石舞台~高松塚~飛鳥駅」のルートで運行する周遊バスです。飛鳥寺は橿原神宮前駅側から近い位置にあるため、駅名のイメージとは逆に、橿原神宮前駅で乗り換えたほうが車内で過ごす時間が短くなります。
バスの中でじっとしているのが難しい2〜3歳の子や、車酔いしやすい子を連れている場合は、この差が効いてきます。乗車時間が短いほど、到着してから元気に歩いてくれる確率も上がります。
注意点は、橿原神宮前駅は乗り場が「東口」だということ。駅の出口を間違えるとバス乗り場まで遠回りになるので、改札を出る前に案内表示で東口を確認しておきましょう。
かめバスで飛鳥大仏バス停までは、橿原神宮前駅から約14分、飛鳥駅から約23分。駅名に「飛鳥」とつく飛鳥駅より、橿原神宮前駅の東口から乗るほうが車内の時間を短くできます。
大阪から行く場合:あべの橋駅から吉野行に乗る
大阪市内からは、明日香村の案内によると「近鉄あべの橋駅から『吉野行』に乗車、飛鳥駅で下車」で、所要時間は特急約40分、急行利用で約45分です。吉野線は橿原神宮前駅も通るので、同じ電車で橿原神宮前駅で降りてかめバスに乗る、という使い方もできます。
子連れで特急に乗る場合は、座席に座れるので乳児を抱っこしたままでも移動が楽になります。急行利用でも所要時間の差は数分なので、ベビーカーを畳まずに乗りたい日や、ホームで待つ時間を減らしたい日は、来た電車に乗るという選び方でも大きな差はありません。
橿原神宮前駅で降りるか、飛鳥駅まで乗るかは、バスの時刻で決めるのがおすすめです。橿原神宮前駅で降りてバスの発車まで間があるなら、飛鳥駅まで乗って飛鳥駅発のバスを使う、といった調整もできます。
ただし、特急は特急券が別途必要です。運賃や特急料金は近鉄の公式サイトで出発駅ごとに確認してください。また、吉野行の電車は途中駅での切り離しや行き先の違いがあることもあるので、乗る車両の行き先表示を確認してから乗車しましょう。
京都から行く場合:橿原神宮前駅で吉野線に乗り換える
京都方面からは、近鉄京都駅から「橿原神宮前」行に乗り、橿原神宮前駅に到着します。明日香村の案内では、京都から橿原神宮前駅までは特急約51分、急行利用で約1時間10分。飛鳥駅へは橿原神宮前駅で吉野線に乗り換えて約4分です。
京都から来るなら、乗り換えずにそのまま橿原神宮前駅の東口からかめバスに乗るのがいちばん効率的です。飛鳥駅まで乗り継ぐ必要はありません。乗り換えが1回減るだけで、ベビーカーの畳み・開きや荷物の上げ下ろしの回数も減ります。
祖父母と一緒の日帰りなら、行きは特急で座って移動し、橿原神宮前駅からバスで飛鳥寺へ、という流れにすると体力的な負担を抑えられます。1時間前後の乗車になるので、小さな子にはおやつや絵本を用意しておくと安心です。
注意点として、京都からは片道で1時間を超える移動になるため、午後から出発すると飛鳥寺の受付時間に間に合わないことがあります。特に10月〜3月は受付が16:45までなので、京都から来る場合は午前中の出発を基本にしましょう。
| 出発地 | 電車(目安) | かめバスの乗り場 | バス乗車時間 |
|---|---|---|---|
| 大阪(あべの橋) | 飛鳥駅まで特急約40分/急行利用約45分 | 橿原神宮前駅東口 または 飛鳥駅 | 約14分/約23分 |
| 京都(近鉄京都) | 橿原神宮前駅まで特急約51分/急行利用約1時間10分 | 橿原神宮前駅東口 | 約14分 |
出典:明日香村「電車でのアクセス」、明日香村「赤かめ時刻表」(バス乗車時間は日中の便の目安。朝夕の一部の便は約18分)
飛鳥駅で降りる場合は、駅前の道の駅で休憩や買い物の段取りを確認しておくと安心です。

かめバスの乗り方と運賃|フリー乗車券は買ったほうがいい?

かめバスは奈良交通が走らせる明日香村の周遊バス
「かめバス」は、奈良交通が運行する明日香周遊バスの愛称です。ルートは「近鉄橿原神宮前駅東口~明日香奥山・飛鳥資料館西~石舞台~高松塚~飛鳥駅」で、明日香村の主な見どころを結んでいます。飛鳥寺の最寄りは「飛鳥大仏」バス停です。
明日香村の赤かめ時刻表(令和8年9月1日~)では、橿原神宮前駅東口発の始発は平日・土休日とも8:36、最終は平日16:36・土休日16:51(増便期間の土休日は17:21)です。平日と土休日でダイヤが異なるので、行く日の時刻表を奈良交通の公式ページで確認しておきましょう。
子連れで使うなら、朝いちばんの便に近い時間帯に乗り、午前中に飛鳥寺の拝観を済ませる流れがおすすめです。昼食後にお昼寝しがちな未就学児でも、午前のうちにメインの目的地を回っておけば、午後はバスの中で寝てしまっても予定が崩れにくくなります。
注意点は、周遊バスなので電車のように次々と来るわけではないこと。1本逃すと待ち時間が長くなることもあるので、帰りのバスの時刻も行きの時点でメモしておくのが安心です。
奈良交通「明日香周遊バス(かめバス)」で時刻表とフリー乗車券の案内を確認できます。
橿原神宮前駅からの運賃と、1日フリー乗車券の値段
奈良交通の案内に載っている大人の運賃は、橿原神宮前駅から明日香奥山・飛鳥資料館西まで320円、石舞台まで440円、高松塚まで490円、飛鳥駅まで530円です。飛鳥大仏バス停までの運賃は乗車時に車内の運賃表示で確認できます。
フリー乗車券は、1日フリー乗車券が大人750円・小児380円、2日フリー乗車券が大人1,100円・小児550円。発売場所は橿原神宮前駅、飛鳥びとの館、キトラ古墳壁画体験館・四神の館などです。
| 区間・券種 | 大人 | 小児 |
|---|---|---|
| 橿原神宮前駅~明日香奥山・飛鳥資料館西 | 320円 | 車内で確認 |
| 橿原神宮前駅~石舞台 | 440円 | 車内で確認 |
| 橿原神宮前駅~飛鳥駅 | 530円 | 車内で確認 |
| 1日フリー乗車券 | 750円 | 380円 |
| 2日フリー乗車券 | 1,100円 | 550円 |
出典:奈良交通「明日香周遊バス(かめバス)」
乳児や未就学児の運賃の扱いは、奈良交通の規定で決まります。幼児の同伴人数によって扱いが変わることがあるので、気になる場合は乗車前に奈良交通へ確認しておきましょう。
飛鳥寺だけなら片道運賃、石舞台も回るならフリー乗車券
フリー乗車券を買うかどうかは、「その日にバスに何回乗るか」で決まります。飛鳥寺だけを見て同じ駅へ戻るなら、往復の2回乗車なので片道運賃を2回払う形でも十分です。一方、飛鳥寺から石舞台古墳、高松塚方面へとバスで移動しながら回るなら、乗車回数が3回、4回と増えていくので1日フリー乗車券のほうが気楽です。
子連れの場合、運賃の損得以上に効いてくるのが「毎回小銭を用意しなくてよい」こと。抱っこ紐で子どもを抱えたまま財布を出すのは意外と手間がかかります。フリー乗車券なら見せるだけで乗り降りできるので、乗り降りの流れがスムーズです。
小学生のいる家族なら、「今日はこのきっぷで乗り放題」と子どもにきっぷを持たせると、バス移動そのものが楽しいイベントになります。飛鳥寺のあと石舞台古墳まで足を延ばすなら、橿原神宮前駅で最初にフリー乗車券を買ってから乗るのがスムーズです。
注意点として、フリー乗車券はバスの中で買えるとは限りません。発売場所は橿原神宮前駅や飛鳥びとの館などと案内されているので、乗る前に買っておくのが確実です。
明日香村の古墳めぐりを自転車やバスで組み合わせる半日コースは、こちらの記事でまとめています。

車で行くなら駐車場はどこ?20台の飛鳥寺駐車場と満車時の候補
第一候補は飛鳥寺駐車場(普通車20台・500円)
車で行くなら、まず目指したいのが飛鳥寺駐車場です。飛鳥観光協会の案内では台数が「大型10台、普通20台」、なら旅ネットでは料金が普通車500円と案内されています。お寺のすぐそばなので、車から降りてベビーカーを出し、そのまま拝観に向かえるのが最大のメリットです。
拝観料と合わせても、家族の出費が読みやすいのも助かるところ。駐車料金は1回の料金なので、飛鳥寺をゆっくり見て回っても時間を気にせずに済みます。
乳児連れで授乳やおむつ替えのタイミングが読めない日は、車の中を休憩スペースとして使えるのも車移動の強みです。祖父母同伴の場合も、駐車場からお寺までの距離が短いので歩く負担を抑えられます。
ただし、普通車20台は大きい駐車場とは言えません。春や秋の行楽シーズン、土日祝の昼前後は満車になっている可能性も考えておきたいところです。「停められなかったらどこへ行くか」を出発前に決めておくと、現地で慌てずに済みます。
満車に備えて控えておきたい国営公園の無料駐車場
飛鳥寺駐車場が満車だった場合の候補として、国営飛鳥歴史公園の駐車場があります。国営飛鳥歴史公園の案内では、甘樫丘地区の「国営飛鳥歴史公園甘樫丘地区川原駐車場」は無料で、普通29台・身障者用2台。キトラ古墳周辺地区にも第一駐車場(普通29台・大型3台)と第二駐車場(普通40台)があり、いずれも普通車は無料です。なお、台数は案内元によって異なり、飛鳥観光協会の案内では甘樫丘地区川原駐車場は普通27台とされています。
ただし、これらはあくまで国営公園の各地区の駐車場で、飛鳥寺の目の前ではありません。甘樫丘地区に停める場合は、甘樫丘の散策とセットにするなど、「公園で遊ぶ日」として予定を組み直すほうが子連れには向いています。
小学生くらいの子なら、甘樫丘の展望を楽しんでから飛鳥寺へ移動する流れも組めます。一方、ベビーカーの乳児連れや祖父母同伴の場合は、飛鳥寺までの移動距離を地図で確認してから判断しましょう。
注意点として、国営公園の駐車場は公園の利用者向けです。開閉時間や休園日にも左右されるので、国営飛鳥歴史公園の公式ページで利用条件を確認してから向かってください。
国営飛鳥歴史公園「駐車場のご案内」に各地区の台数がまとまっています。
飛鳥寺周辺の駐車場を公式の台数・料金で比較
飛鳥寺アクセスで車を使うときに候補になる駐車場を、公式の台数・料金で並べました。高松塚周辺地区は工事で使えない期間があるので要注意です。
| 駐車場 | 普通車の台数 | 料金 | 飛鳥寺からの位置 |
|---|---|---|---|
| 飛鳥寺駐車場 | 20台(大型10台) | 普通車500円(1回) | お寺のすぐそば |
| 甘樫丘地区川原駐車場 | 29台(身障者用2台) | 無料 | 甘樫丘地区(地図で距離を確認) |
| キトラ古墳周辺地区 | 第一29台・第二40台 | 普通車無料(バスは令和8年9月1日から有料・予約制) | 村の南側。キトラ見学とセット向き |
| 高松塚周辺地区 | 利用不可 | ― | 令和8年9月1日からリニューアル工事中 |
出典:飛鳥寺駐車場は飛鳥観光協会「アクセス」・なら旅ネット、そのほかは国営飛鳥歴史公園「駐車場のご案内」。台数は案内元によって異なる場合があります。
失敗パターン:高松塚の駐車場に停めて回るつもりが使えなかった
明日香村を車で回るとき、以前の情報をもとに「高松塚周辺の国営公園の駐車場に停めて、そこから回ろう」と計画するケースがあります。ところが国営飛鳥歴史公園の案内では、高松塚周辺地区の駐車場は令和8年9月1日から利用不可(リニューアル工事中)となっています。
原因は、古いブログ記事や数年前のガイドブックの情報をそのまま使ってしまうこと。明日香村の駐車場は国営公園・観光協会・お寺とそれぞれ管理者が違うため、1か所の情報だけでは最新状況がわかりません。
対策は、出発前に「飛鳥寺駐車場」と「国営飛鳥歴史公園の駐車場のご案内」の2つを必ず見ておくこと。とくに子どもが車内で眠っている状態で駐車場を探し回るのは、親にとっても子どもにとっても負担になります。
停める場所を第一候補・第二候補まで決めておけば、現地で工事中の看板を見て慌てることはありません。キトラ古墳周辺地区など、稼働している駐車場を目的地と一緒にセットで考えておきましょう。
国営飛鳥歴史公園の高松塚周辺地区の駐車場は、令和8年9月1日からリニューアル工事のため利用できません。以前の情報で「高松塚に停めて回る」計画を立てている場合は、飛鳥寺駐車場やキトラ古墳周辺地区の駐車場に切り替えてください。
拝観時間・拝観料は?子連れで何分見ておけばいい?
拝観時間は季節で変わる:夏は17:30、冬は17:00まで
飛鳥寺の拝観時間は、飛鳥観光協会の案内によると4月1日~9月30日が9:00~17:30(受付17:15まで)、10月1日~3月31日が9:00~17:00(受付16:45まで)です。休みは「年中無休 ※ただし特別な事情がある場合は除く」とされています。
開門が9:00なので、朝いちばんのかめバスに乗れば、到着してすぐ拝観に入れます。午前中は子どもの機嫌もよく、飛鳥大仏の前で静かに手を合わせる時間もとりやすいので、子連れには午前中の拝観がおすすめです。
未就学児連れなら、「午前に飛鳥寺→昼ごはん→午後はもう1か所だけ」くらいの予定が無理のない組み方です。小学生なら、午後に石舞台古墳などへ足を延ばす計画も立てられます。
注意したいのは、閉門時間ではなく「受付終了時間」に間に合う必要があること。特に10月〜3月は受付が16:45までなので、ほかのスポットを先に回ってから飛鳥寺に来る場合は、到着時間に余裕を持たせましょう。
拝観料は大人500円・小学生250円
拝観料は、一般・大学生が500円、高校生・中学生が300円、小学生が250円です。30名以上の団体は大人450円、高校生・中学生250円、小学生200円と案内されています。
家族で行く場合、たとえば大人2人と小学生1人なら、大人の拝観料2人分に小学生250円を足した金額が目安になります。車で来るなら、ここに飛鳥寺駐車場の普通車500円が加わります。
小学生は料金がかかる一方、未就学児の扱いについては料金表に区分が出ていないため、受付で確認しておくと安心です。祖父母と一緒の場合も、割引の有無などは受付で聞いてみましょう。
注意点として、支払い方法(現金のみか、キャッシュレス対応か)は公式の主要ページでは見当たりません。小銭を含めて現金を用意しておくのが無難です。かめバスの運賃と合わせて、小銭入れを1つ用意しておくと、移動と拝観の支払いがスムーズになります。
飛鳥観光協会「飛鳥寺」に拝観時間と拝観料がまとまっています。
失敗パターン:冬の夕方に着いて受付が終わっていた
明日香村は見どころが点在しているので、「石舞台古墳や高松塚を先に回って、最後に飛鳥寺へ」という順番を組みがちです。ところが冬場は受付が16:45まで。途中で昼食や休憩に時間がかかると、飛鳥寺に着いたときには受付が終わっていた、ということが起こり得ます。
原因は、夏と冬で拝観時間が変わることを知らずに、夏の時間で計画を立ててしまうこと。子連れは移動や休憩に想定以上の時間がかかるので、計画上の到着時刻がずれやすいのも一因です。
対策はシンプルで、飛鳥寺を「最初」に回すこと。9:00の開門に合わせて行けば、あとの予定がどれだけずれても飛鳥寺の拝観は確実に済んでいます。バス派なら、橿原神宮前駅東口8:36発の始発(朝の便は明日香小山経由で約18分)に乗れば、開門の9:00前後に飛鳥大仏バス停に着けます。
また、帰り(飛鳥大仏から橿原神宮前駅方面)の赤かめの最終は平日17:03・土休日17:18(増便日は17:48)です。平日はその後も「赤かめ循環」の便(17:39・18:39・20:02・21:09)があります。帰りの便が何時まであるかも行きの時点で確認しておけば、夕方に移動手段がなくなる心配も減らせます。
10月1日~3月31日の拝観は9:00~17:00(受付16:45まで)。明日香村を1日で回るなら、飛鳥寺は午前中の最初の目的地にしておくと受付に間に合わない失敗を防げます。
子連れで困りやすいのはどこ?トイレ・ベビーカー・雨の日の備え
トイレ・授乳室・おむつ替えは事前に確認しておく
飛鳥寺のトイレについては、なら旅ネットのバリアフリー情報に「多目的トイレ:境内公衆トイレ」と掲載されています。一方、授乳室やおむつ替えの設備は、飛鳥観光協会やなら旅ネットの主要ページでは案内が見当たりません。乳児連れの場合は、出発前に飛鳥寺へ電話で確認しておくと安心です(連絡先は上の施設カードに載せています)。
確実なのは、駅で済ませてから移動すること。電車派なら、橿原神宮前駅でおむつ替えやトイレを済ませてからかめバスに乗れば、バスの約14分と拝観の時間を落ち着いて過ごせます。車派なら、車内でおむつ替えができるよう、防水シートを1枚積んでおくと便利です。
未就学児の「トイレ行きたい」は突然やってくるので、拝観の前に一度声をかけておくのも大切です。祖父母同伴の日も、休憩できる場所をあらかじめ決めておくと、全員が無理なく過ごせます。
注意点として、明日香村は田園風景の広がる村で、市街地のように商業施設が点在しているわけではありません。「行ってから探せばいい」ではなく、「出発前に済ませておく」を基本にしましょう。
ベビーカーと抱っこ紐は両方あると動きやすい
飛鳥寺の境内でのベビーカー利用の可否は公式の主要ページに案内がありませんが、なら旅ネットのバリアフリー情報では「スロープ:無し」「車椅子の貸出:無し」とされています。段差がある前提で考え、心配な場合は事前にお寺へ確認しておくのがおすすめです。段取りの面では、ベビーカーと抱っこ紐の両方を持っていくと動きやすくなります。
かめバスに乗るときはベビーカーを畳む準備が必要になることがありますし、お堂の中に上がるときは靴を脱いだり段差を上がったりする場面も考えられます。そうしたときに抱っこ紐があれば、ベビーカーを置いて子どもを抱えたまま拝観できます。
車で行く場合は、ベビーカーは駐車場からお寺の入口までの移動に使い、境内では抱っこ紐に切り替える、という使い分けがスムーズです。1〜2歳で歩きたがる時期の子なら、歩かせる時間と抱っこの時間を分けるだけでも、親の負担はぐっと減ります。
注意点として、お堂の中は静かに拝観する場所です。飛鳥大仏の前では、子どもが大きな声を出したら一度外に出る、というくらいの気持ちでいると、周りの参拝者にも気を遣わずに済みます。
雨の日は「バス停からすぐ」の立地が助けになる
飛鳥寺は、雨の日でも比較的行きやすいお寺です。理由は、「飛鳥大仏」バス停を降りるとすぐ前に飛鳥寺があるから。傘をさしながらベビーカーを押して長い距離を歩く必要がありません。
拝観のメインは、お堂の中の飛鳥大仏です。屋根のある場所で過ごす時間が中心になるので、雨の日の予定として組み込みやすいのもポイントです。拝観所要時間を短めにしておけば、雨の日のお出かけでも子どもの体力を使いすぎずに済みます。
雨の日の組み方としては、午前に飛鳥寺を拝観し、午後は屋根のある施設で過ごす、あるいは早めに帰る、というくらいがちょうどいいバランスです。未就学児連れなら、濡れた服の着替えを1セット持っておくと安心です。
注意点は、明日香村の見どころの多くは古墳や遺跡など屋外が中心だということ。雨の日に飛鳥寺以外まで回ろうとすると、足元がぬかるむ場所も出てきます。雨の日は飛鳥寺ひとつに絞る、と割り切るのも子連れの賢い選択です。
意外と知られていないけれど、飛鳥寺の最寄りバス停の名前は「飛鳥寺」ではなく「飛鳥大仏」です。車内アナウンスで「飛鳥寺」を待っていると降り過ごしてしまうので、子どもと一緒に「大仏さんのバス停」と覚えておきましょう。
飛鳥寺アクセスをシーン別に|乳児連れ・未就学児・祖父母同伴ならこう動く
乳児連れ:車で飛鳥寺駐車場へ、午前中に拝観
0〜1歳の乳児連れなら、車で行って飛鳥寺駐車場に停めるのが一番負担の少ない動き方です。普通車20台と台数は限られるので、開門の9:00に合わせて早めに着くのがおすすめです。
理由は、授乳やおむつ替え、急なぐずりにも車内で対応できるから。電車とバスを乗り継ぐと、そのたびにベビーカーを畳んだり荷物を持ち直したりする必要がありますが、車ならその手間がありません。駐車料金も普通車500円(1回)なので、時間を気にせず車内で休憩できます。
拝観は、抱っこ紐で飛鳥大仏の前まで行き、短めに切り上げる流れで十分です。赤ちゃんが寝ているうちに拝観を済ませられれば、親もゆっくりお堂の中を見られます。
注意点は、駐車場が満車だった場合の動き方を決めておくこと。国営飛鳥歴史公園の甘樫丘地区川原駐車場など、第二候補を地図に登録しておけば、満車でも慌てずに次へ向かえます。
未就学児連れ:橿原神宮前駅からかめバスで「乗り物も楽しむ日」に
3〜6歳くらいの未就学児連れなら、電車とかめバスを乗り継ぐルートを「乗り物を楽しむ日」として組むのがおすすめです。橿原神宮前駅の東口からかめバスに乗れば約14分で飛鳥大仏バス停に着くので、バスの中で飽きてしまう前に到着できます。
この年齢の子は、電車やバスに乗ること自体を楽しめる時期です。降車ボタンを押す係を任せたり、窓から見える田んぼや丘の景色を一緒に眺めたりすれば、移動時間もおでかけの思い出になります。
飛鳥寺のあとに石舞台古墳まで足を延ばすなら、1日フリー乗車券(大人750円・小児380円)を最初に買っておくと、乗るたびに小銭を出す手間が省けます。
注意点は、帰りのバスの時刻です。子どもが疲れて眠くなる夕方に、バス停でしばらく待つのは親にとっても大変です。「この便で帰る」と決めた時刻の1本前を目標に動くくらいの余裕を持たせておきましょう。
橿原神宮前駅の近くで子どもを思いきり遊ばせたい日は、橿原運動公園と組み合わせる手もあります。

祖父母同伴・小学生連れ:歩く距離を減らすか、村めぐりに広げるか
祖父母と一緒の三世代おでかけなら、歩く距離を最小限にすることを最優先にします。バスなら「飛鳥大仏」バス停の目の前、車なら飛鳥寺駐車場からすぐ、というどちらのルートでも、長く歩かずに飛鳥寺に着けるのが強みです。
京都方面から来る場合は、近鉄京都駅から橿原神宮前駅まで特急約51分で座って移動し、東口からかめバスに乗る流れにすると、乗り換えを1回に抑えられます。祖父母の体力に合わせて、午前中に飛鳥寺だけを拝観して昼食をとって帰る、という半日プランでも十分満足感があります。
小学生連れなら、飛鳥寺を起点に明日香村めぐりへ広げるのもおすすめです。拝観料は小学生250円。飛鳥寺で「日本の古いお寺」を見たあと、かめバスで石舞台古墳へ移動すれば、社会科の教科書に出てくる場所を1日で体験できます。
注意点として、三世代で車1台に乗り切れず2台で行く場合は、飛鳥寺駐車場の20台を2台分確保できるとは限りません。1台は国営公園の駐車場に停めるなど、あらかじめ役割分担を決めておきましょう。
| 車が向いている家族 | 電車+かめバスが向いている家族 |
|---|---|
| 0〜1歳の乳児連れ 祖父母同伴で荷物が多い 朝9:00の開門に合わせて行ける | 乗り物好きの未就学児・小学生 石舞台古墳などもバスで回りたい 駐車場の空きを気にしたくない |
飛鳥寺の前後に子連れで入りやすいランチの店を探すなら、こちらも参考になります。

まとめ
まずは行く日のかめバスの時刻表を奈良交通のページで開き、橿原神宮前駅発の朝の便を1本決めてみてください。車で行くなら、飛鳥寺駐車場と国営公園の駐車場の2か所をナビに登録しておけば、当日の段取りはほぼ完了です。
※拝観時間・料金・バスのダイヤは変わることがあるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。

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