「石舞台って、大きな石が積んであるだけ?子どもが退屈しないかな」「駐車場はどこに停めればいいの?」——明日香村へのおでかけを考えたとき、最初に名前が挙がるのが石舞台古墳です。ただ、教科書で見た写真のイメージはあっても、料金や駐車場、ベビーカーで行けるのかといった段取りまでは意外と知られていません。
先に結論をお伝えすると、石舞台古墳は未就学児は無料、大人500円・小中高校生200円で、9:00〜17:00(受付16:45まで)の年中無休。周りには棚田の地形を活かした芝生広場が広がり、古墳を見たあとに子どもを走らせられるのが魅力です。一方で、2026年4月に料金が上がったこと、無料の公園駐車場は14台しかなく秋は駐輪場に切り替わること、石室まわりは階段があってベビーカーでは下りにくいことなど、行く前に知っておきたい落とし穴もあります。
この記事では、国営飛鳥歴史公園や明日香村の公式情報をもとに、料金・駐車場・バスとレンタサイクルでの行き方・トイレやおむつ替え・ランチ・高松塚古墳やキトラ古墳との組み合わせまで、子連れで石舞台を回る段取りをまとめました。
・2026年4月改定後の入場料と、子ども連れの家族でかかる金額
・無料14台の公園駐車場と有料の村営駐車場、どちらに停めるか
・バス・レンタサイクルで行く場合の段取りと、ベビーカー・トイレ事情
・夢市茶屋でのランチ、高松塚・キトラ古墳と組み合わせる回り方
石舞台はどんな場所?子連れで行く前に知りたい3つの基本

石室がむき出しの「国内最大級の方墳」だから、子どもにも伝わりやすい
石舞台古墳は、古墳に詳しくない子どもでも「大きい!」とひと目でわかるのが一番の強みです。多くの古墳は土が盛られた小山にしか見えませんが、石舞台は盛土が残っておらず、巨大な石を組んだ石室がそのまま露出しています。
国営飛鳥歴史公園の見どころ案内によると、石舞台古墳は30数個の巨石を積み上げた両袖式の横穴式石室で、「30数個の岩の総重量は約2300トンになります」と紹介されています。天井石だけで約77トン。7世紀初め頃に築かれたと推定され、1952年に国の特別史跡に指定された、国内最大級の方墳です。
小学生なら「この石1個で車何台ぶん?」と重さを想像するだけで盛り上がりますし、未就学児でも石のすき間から中をのぞく体験は記憶に残ります。社会科で飛鳥時代を習う小学校高学年なら、教科書の写真と目の前の実物を見比べる予習・復習にもなります。
ただし、見学できるのは石室と周囲だけで、展示室や体験コーナーがあるわけではありません。石そのものの迫力を楽しむ場所なので、幼児だけのグループだと短時間で見終わることも多いです。芝生広場や周辺の散策とセットで考えておくと、せっかく来たのに物足りない、という事態を避けられます。
「蘇我馬子の墓」説を知っておくと、見学が一段おもしろくなる
見学前に1つだけ歴史の話を仕込んでおくなら、「誰のお墓なのか」です。被葬者ははっきりしていませんが、蘇我入鹿の祖父にあたる蘇我馬子の墓ではないかという説が有力とされています。
蘇我氏は飛鳥時代に力を持った一族で、小学校高学年の歴史では聖徳太子や大化の改新と一緒に登場します。「大化の改新で倒された蘇我入鹿のおじいさんのお墓かもしれない」と伝えるだけで、子どもにとってただの石が「ストーリーのある場所」に変わります。祖父母と一緒のおでかけなら、歴史好きのおじいちゃん・おばあちゃんに解説役をお願いするのもおすすめです。
一方、未就学児に難しい話は不要です。「昔のえらい人のお部屋だよ」「石の中に入れるよ」くらいの声かけで十分楽しめます。
注意したいのは、説の内容を断定して教えないこと。被葬者は明らかになっていないので、「〜という説がある」と伝えるのが正確です。自由研究のテーマにする場合も、現地の説明や公式の見どころページの表現に合わせてまとめると安心です。
見どころは古墳・あすか風舞台・芝生広場の3つ
石舞台地区は、古墳だけを見る場所ではありません。国営飛鳥歴史公園の石舞台地区ページでは、石舞台古墳、行催事にも使える「あすか風舞台(多目的休憩所)」、棚田地形を活かした芝生広場の3つが見どころとして紹介されています。
子連れで重要なのは芝生広場です。公式でも「石舞台古墳の周辺には既存の棚田地形を活かした芝生広場が広がっています」と説明されていて、春・秋の観光シーズンには家族連れや遠足・修学旅行の学生でにぎわうと書かれています。古墳を見学したあと、段々になった芝生でボール遊びやかけっこをさせてから帰る、という流れが組みやすいのが石舞台のよさです。
あすか風舞台は屋根のある休憩所なので、夏の日差しが強い日や小雨の日のひと休みに使えます。お弁当を広げる場所を探すときの候補にもなります。
注意点は、芝生広場は段差がある地形なので、よちよち歩きの子は転びやすいこと。また、春・秋の週末は遠足や団体でにぎわうため、広場の場所取りは午前中の早い時間が有利です。
| 住所 | 〒634-0112 奈良県高市郡明日香村大字島庄254 |
| 電話番号 | 0744-54-3240(飛鳥観光協会) |
| 営業時間 | 9:00~17:00(受付16:45まで) |
| 定休日 | 年中無休 |
| アクセス | 近鉄橿原神宮前駅東口または近鉄飛鳥駅から奈良交通明日香周遊バスで「石舞台」下車すぐ |
| 駐車場 | 国営飛鳥歴史公園の石舞台地区駐車場(無料・普通14台、身障者用2台。令和8年9月19日~11月15日は二輪車専用駐輪場)と、明日香村営石舞台駐車場(有料・普通車500円、大型車3,000円)の2種類あり |
| 公式サイト | 公式サイト |
入場料500円・9時〜17時、家族でいくらかかる?
2026年4月から料金改定、未就学児は無料のまま
石舞台古墳の入場料は、令和8年(2026年)4月1日から改定されています。国営飛鳥歴史公園のお知らせでは「令和8年4月1日より 一般・大学生 500円 小・中・高校生 200円」と案内されています。
個人料金は、一般・大学生が500円、小・中・高校生が200円。30名以上の団体なら一般・大学生400円、小・中・高校生100円です。未就学児は無料なので、乳幼児連れの家族なら大人の料金だけで入れます。たとえば大人2人と未就学児2人なら、大人2人ぶんの料金で済む計算です。
以前の料金を覚えている祖父母世代や、改定前に書かれたブログ・ガイド本を見て予算を組むと、現地で「思ったより高い」と感じることがあります。2026年春以降に行くなら、改定後の金額で考えておきましょう。
支払い方法(キャッシュレス対応の有無など)は公式サイトの主要ページでは見当たらないため、心配な場合は飛鳥観光協会(公式サイトに掲載の電話番号)で確認するか、現金を用意しておくと安心です。
9:00〜17:00・年中無休、受付16:45に間に合わせるコツ
開いている時間は9:00〜17:00で、受付は16:45まで。休業日は年中無休です。月曜休館の施設が多い明日香村の中で、曜日を気にせず予定に組み込めるのは子連れにはありがたいポイントです。
ただ、明日香村の観光は「あちこち寄っているうちに夕方」になりがちです。高松塚古墳やキトラ古墳、飛鳥寺などと組み合わせる場合、石舞台を最後に回すと受付16:45に間に合わないことがあります。子どもが昼寝で予定がずれ込むことも考えると、石舞台は午前中か昼すぎまでに入れておくのが安全です。
午前中の早い時間は団体が少なく、芝生広場も比較的空いています。9:00ちょうどに着く計画なら、見学→芝生で遊ぶ→お昼は近くで、という流れが無理なく組めます。
夏場は日陰が少ない芝生広場で昼過ぎに遊ぶのは暑さがこたえます。夏休みに行くなら、開いてすぐの時間に見学と外遊びを済ませ、暑い時間帯は屋内で休む段取りにしておきましょう。
奈良おでかけノート調べ:飛鳥の古墳3か所の料金・時間比較
石舞台とあわせて検討されやすい高松塚古墳・キトラ古墳と、公式サイトの料金・時間を並べてみました。子連れで「どこに入るか」を決めるときの目安にしてください。
| 比較項目 | 石舞台古墳 | 高松塚古墳(壁画館) | キトラ古墳 |
|---|---|---|---|
| 大人 | 500円 | 300円 | 無料 |
| 子ども | 小・中・高校生200円 | 大学・高校生130円/中学・小学生70円 | 無料 |
| 時間 | 9:00〜17:00(受付16:45まで) | 9:00〜17:00(入館は16:30まで) | 9:30〜17:00(12月〜2月は9:30〜16:30) |
| 見どころ | 露出した巨石の石室 | 極彩色壁画 | 天文図・四神像・十二支像 |
表を見るとわかる通り、石舞台は3か所の中で料金が一番高い一方、外で体を動かせる芝生広場がセットになっているのが特徴です。未就学児連れなら大人の料金だけで済むので、外遊び込みで考えると割高感は小さくなります。小学生がいるなら、無料のキトラ古墳で壁画の世界を知ってから石舞台で実物の石室を見る、という順番も学びの流れとしておすすめです。
車で行くなら駐車場はどっちに停める?

無料の公園駐車場は14台だけ、秋は駐輪場に切り替わる
石舞台古墳のそばには、国営飛鳥歴史公園の石舞台地区駐車場と、明日香村営の石舞台駐車場の2種類があります。結論から言うと、子連れの車移動は最初から有料の村営駐車場を目指すのが確実です。
公園の駐車場案内によると、石舞台地区駐車場は無料ですが、普通14台・身障者用2台しかありません。さらに「令和8年9月19日(土)~11月15日(日)は、『二輪車(バイク・自転車)専用駐輪場』となります」と告知されていて、秋の観光シーズンは車で停めること自体ができなくなります。
無料の14台は、春・秋の週末なら早い時間に埋まってしまうことが多い規模です。ベビーカーやチャイルドシートの乗せ降ろしがある家族にとって、「空くまで待つ」「周りをぐるぐる回る」のは負担が大きいもの。
身障者用の2台は、車いすを利用する家族やけがをしている人の同乗がある場合に使える枠です。一般の子連れで空いていても使わないのがマナーです。駐輪場への切り替え期間は年ごとに変わる可能性があるため、秋に行く前は駐車場案内ページを一度見ておきましょう。
村営駐車場は普通車500円、GWだけ料金が変わる
実質的なメイン駐車場になるのが明日香村営の石舞台駐車場です。明日香村観光ポータルでは「普通車:500円 / 中型:2,000円 / 大型:3,000円」と案内されていて、5月2日〜6日は普通車が1,000円になります。
無料駐車場より台数に余裕があり、古墳のすぐ近くに停められるので、ベビーカーを広げてそのまま歩き出せるのが利点です。帰りに子どもが寝てしまっても、車まで抱っこで戻れる距離なのは助かります。
おすすめの使い方は、村営駐車場に停めて石舞台と芝生広場を楽しみ、昼食も周辺で済ませる「石舞台を拠点にする」パターン。車を動かす回数が減るので、駐車料金を何度も払わずに済みます。高松塚やキトラまで足を伸ばすなら、そこだけ車で移動するか、次の章で紹介するレンタサイクルを組み合わせると効率的です。
注意点は、ゴールデンウィークの料金アップと、祖父母などと2台で来る場合は駐車料金も2台ぶんかかること。可能なら1台に乗り合わせるか、行きだけ別々にして片方はバスを使うなど、人数と車の台数の調整を先に考えておきましょう。
失敗パターン:無料駐車場狙いで周辺をぐるぐる回ってしまう
よくある失敗が、「国営公園だから駐車場も無料のはず」と思い込み、無料の14台が空くのを待ってしまうケースです。明日香村の道は細い区間が多く、観光シーズンは自転車や歩行者も増えます。空き待ちで路上に停めたり、何度も周回したりしているうちに子どもがぐずり出し、到着前から疲れてしまう——というのは避けたいパターンです。
原因は、無料の駐車場が14台しかないことと、秋には駐輪場に切り替わることを知らないまま出発してしまうこと。対策はシンプルで、最初から村営駐車場の500円を予算に入れておくことです。入場料と合わせて「車で行く石舞台はこれくらい」と見積もっておけば、現地で迷うことがなくなります。
国営飛鳥歴史公園の石舞台地区駐車場(無料・普通14台)は、令和8年9月19日〜11月15日は二輪車専用駐輪場になり、車は停められません。秋の石舞台は村営駐車場(普通車500円)を前提に計画しましょう。また、高松塚周辺地区駐車場は令和8年9月1日から利用休止になっています。
もう1つの落とし穴が、高松塚古墳側の駐車場です。国営飛鳥歴史公園館のリニューアル工事に伴い、高松塚周辺地区駐車場は令和8年9月1日から休止されています。以前の感覚で「高松塚に停めて石舞台まで回る」つもりでいると、停める場所がなくなります。明日香村で車を停める拠点は、石舞台側に置いておくのが無難です。
電車・バス・レンタサイクル、車なしで着く方法
近鉄駅から明日香周遊バスで「石舞台」下車すぐ
電車で行く場合は、近鉄の橿原神宮前駅東口または飛鳥駅から、奈良交通の明日香周遊バスに乗り「石舞台」で降りるのが基本ルートです。なら旅ネット(奈良県観光公式サイト)のアクセス案内でも、「石舞台」下車すぐと紹介されています。
バス停を降りたらすぐ古墳という近さなので、ベビーカーを押しての移動でも、歩く距離が短いのは大きな利点です。駐車場探しに気をもまなくていいのも公共交通のよさ。運転する大人がいない家族や、祖父母と現地集合するときにも使いやすい方法です。
橿原神宮前駅は大阪方面・京都方面からの近鉄特急や急行が集まる駅なので、県外から来る家族は東口から乗るルートがわかりやすいでしょう。
注意点は、バスの本数と時刻です。時刻表は季節やダイヤ改正で変わるため、出発前に奈良交通の公式サイトで帰りの便まで確認しておきましょう。特に夕方の便を逃すと、子ども連れで長く待つことになります。

「明日香村って車がないと回れないのかな」「子どもを連れて、バスだけでいくつ古墳を見られるんだろう」。明日香村は見どころが村のあちこちに散らばっているので、行く前…
明日香レンタサイクルは平日900円、電動は1,500円
小学生以上の子どもと一緒なら、明日香村の定番はレンタサイクルです。明日香レンタサイクルの公式サイトによると、料金は「《自転車》平日:900円 / 土・日・祝祭日:1000円《電動自転車》一律:1500円」。貸出時間は午前9時〜午後5時です。
貸出拠点は亀石営業所、石舞台営業所、飛鳥駅前営業所、橿原営業所、高松塚営業所(団体予約のみ)の5か所。飛鳥駅前で借りて石舞台営業所で返す、といった乗り捨ても、1台200円の乗り捨て料金で可能です。
明日香村は起伏のある道が多いので、親が子どもを乗せる、または体力に自信がない場合は電動自転車を選ぶと坂道で差がつきます。自分で自転車に乗れる高学年なら、石舞台・飛鳥寺・高松塚と古墳や寺をつないで回る「冒険」気分も味わえます。
ただし、幼児用の座席つき自転車があるか、子ども用サイズがどのくらいあるかは営業所に確認が必要です。秋の週末は台数が出払うこともあるため、家族分の台数を確保したい場合は事前に問い合わせておくと安心です。
バス・レンタサイクル・車、子連れならどれを選ぶ?
3つの移動手段は、子どもの年齢と一日の予定の組み方で選ぶのがコツです。メリットとデメリットを並べてみました。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| バス:「石舞台」下車すぐで歩く距離が短い。駐車場探し不要 レンタサイクル:村内の古墳や寺を自由につなげる。乗り捨て可 車:荷物・ベビーカーをそのまま積める。帰りに寝ても安心 | バス:本数に合わせた行動になる。帰りの便に注意 レンタサイクル:乳幼児連れには不向き。坂道で体力を使う 車:無料駐車場は14台のみ。村営は普通車500円 |
乳児や未就学児連れなら、車かバスで石舞台に直行し、石舞台周辺で完結させるのが負担の少ない選び方です。小学生以上がいるなら、レンタサイクルで複数スポットを回ると満足度が上がります。祖父母同伴の三世代なら、車で石舞台の村営駐車場に停め、芝生広場の休憩所で待ってもらいながら子どもと親が散策する形も組みやすいです。
雨の予報の日は、レンタサイクルは避けてバスか車に切り替えましょう。石舞台は屋外施設なので、雨天時は石室見学と休憩所でのひと休みくらいに予定を短くしておくのが現実的です。
ベビーカーで石室まで行ける?トイレ・おむつ替え・雨の日
石室の中までは階段あり、ベビーカーは入口付近までと考える
赤ちゃん連れで気になるのがベビーカーでの見学です。明日香村観光ポータルでは「敷地内には階段が何カ所かございます。車いすでは石室内までお進みがいただけません」と案内されています。
つまり、ベビーカーも石室の中まで押して入るのは難しいと考えておいたほうがいいでしょう。石室を見たいときは、抱っこひもに切り替えるか、大人が交代でベビーカーのそばに残って順番に見学するのが現実的です。
おすすめは、ベビーカーと抱っこひもの両方を持っていくこと。駐車場から古墳の入口まではベビーカー、石室の中は抱っこひも、という使い分けにすると、赤ちゃんを長時間抱き続けずに済みます。1歳前後の歩き始めの子は、石室の足元が平らではない場所もあるので、手をつなぐか抱っこで見学しましょう。
また、ペットを連れての入場はできません。愛犬と一緒に明日香村を回る予定の家族は、石舞台の見学中は誰かが外で待つなどの段取りが必要です。
失敗パターン:ベビーカーだけで行って石室前で立ち往生
子連れの失敗でよくあるのが、「公園だからベビーカーで全部回れるはず」と抱っこひもを車に置いてきてしまうケースです。石室の入口で階段に気づき、ベビーカーを担いで下りるか、見学をあきらめるかの二択になってしまいます。夫婦どちらかが外で待つことになり、「せっかく来たのに片方しか石室を見られなかった」という結果になりがちです。
原因は、国営公園の芝生広場のイメージから、古墳の中まで段差がないと思い込むこと。対策は、抱っこひもを必ず持っていくことと、見学を交代制にする前提で時間に余裕をもたせることです。
実は、石舞台は「全員で一緒に石室に入る」ことにこだわらないほうが楽しめる場所です。先に片方の親と子どもが石室を見学し、その間にもう片方はベビーカーで芝生広場の散策をする。見終わったら交代する。こうすると、赤ちゃんが寝ている時間も有効に使え、兄弟で年齢差がある家族でもそれぞれのペースで過ごせます。
多目的トイレにおむつ替えシートとベビーチェア、授乳は事前確認を
石舞台地区の多目的トイレには、車いす対応の設備に加えて、おむつ替えシートとベビーチェアが設置されています。休憩スペースと水飲み場も併設されているので、おむつ替え→水分補給→ひと休み、を1か所で済ませられるのは乳幼児連れにとって助かるポイントです。
ベビーチェアがあると、親がトイレを使う間に赤ちゃんを座らせておけます。ワンオペで子どもを連れて行くときに、この設備があるかないかは大きな違いです。
一方で、授乳室については公式サイトの主要ページでは見当たりません。授乳が必要な月齢の赤ちゃん連れなら、車内で授乳できるようにケープを用意しておく、もしくは事前に飛鳥観光協会に確認しておくと安心です。
雨の日については、石舞台古墳は屋外の史跡なので、傘をさしての見学になります。石室の中は屋根代わりになりますが、足元が濡れやすく、芝生広場も使いにくくなります。雨の日は石舞台の見学を短めにし、あすか風舞台の休憩所で雨宿りしながら、後述する夢市茶屋で昼食をとる、という屋根の下中心の過ごし方に切り替えるのがおすすめです。
ランチと休憩はどうする?石舞台のそばで半日を組み立てる
夢市茶屋は11:00〜16:00、古代米御膳は3月上旬〜11月末頃
石舞台で昼食をとるなら、古墳のすぐそばにある農村レストラン「夢市茶屋」が第一候補です。あすかで遊ぼの店舗ページによると、営業時間は11:00〜16:00(土・日・祝日は17:00まで)、年中無休(年末年始は除く)です。
地元の食材を使った料理が中心で、季節によってメニューが入れ替わるのが特徴です。3月上旬〜11月末頃は古代米御膳、3月上旬〜12月上旬頃は黒米カレーが提供されます。冬の12月上旬〜2月末頃は飛鳥鍋御膳や小雪鍋御膳に切り替わり、手作りケーキセットもあります。
子連れなら、黒米カレーは子どもにも取り分けやすい一品。古代米や黒米は「昔の人が食べていたお米」として話のネタにもなり、古墳見学とのつながりを感じられます。
注意点は、開店が11:00なので、9:00に石舞台に着いて見学すると昼までの時間が空くこと。芝生広場で遊んでからランチに向かうと、ちょうどいい流れになります。料金はメニューごとに異なるため、最新の内容は店舗ページで確認してから出かけると予算が立てやすいです。
| 住所 | 奈良県高市郡明日香村島庄154-3 |
| 営業時間 | 11:00~16:00(土・日・祝日は17:00まで) |
| 定休日 | 年中無休(年末年始は除く) |
| アクセス | 石舞台古墳のすぐそば |
| 公式サイト | 公式サイト |
お弁当派は芝生広場とあすか風舞台を使い分ける
小さな子ども連れで、外食より好きなものを食べさせたい家族は、お弁当を持っていくのも1つの手です。石舞台地区には芝生広場とあすか風舞台(多目的休憩所)があり、天気や季節に合わせて食べる場所を選べます。
晴れて気温がちょうどいい春・秋は、芝生広場にレジャーシートを広げるのが気持ちいい季節です。棚田地形を活かした段々の芝生は、座る場所によって景色が変わるので、少し高い場所から石舞台古墳を眺めながらの昼食もできます。夏の暑い時期や小雨の日は、屋根のあるあすか風舞台に移動しましょう。
休憩所の近くには水飲み場もあるので、手を洗ってから食べられるのも子連れにはうれしいポイントです。食後はそのまま芝生広場で遊べるので、「食べる→遊ぶ→また食べる」と子どものペースに合わせて過ごせます。
注意したいのは、春・秋の観光シーズンは遠足や修学旅行の学生も芝生広場を使うこと。平日の昼どきに団体と重なると、広場がにぎやかになります。ゴミは持ち帰る前提で袋を用意しておきましょう。
石舞台地区には、明日香のおみやげ処「明日香の夢市」が隣接しています。見学のあとに地元の産品をのぞけるので、帰りにちょっと寄る場所として覚えておくと便利です。ランチの夢市茶屋と名前が似ているので、待ち合わせのときは店名をはっきり伝えましょう。
石舞台から飛鳥川の飛び石へ、半日で足を伸ばすなら
石舞台だけでは時間が余りそう、という家族には、飛鳥川方面への散策を組み合わせるのがおすすめです。石舞台は明日香村の東側にあり、周りには棚田や川沿いの風景が広がっています。
小学生以上なら、川の飛び石渡りのような「ちょっとした冒険」が加わると一日の満足度がぐっと上がります。石舞台で巨大な石を見て、川では小さな飛び石を渡る。同じ「石」でもまったく違う体験になるので、兄弟で年齢差がある家族でも盛り上がりやすい組み合わせです。
レンタサイクルで回るなら、石舞台営業所で返却すれば最後に歩く距離を短くできます。車で来ている場合は、村営駐車場に停めたまま徒歩で行ける範囲にとどめると、駐車料金も1回ぶんで済みます。
注意点は、川辺や棚田の道は足元が不安定な場所があることと、雨のあとは水量や足場が変わることです。未就学児を連れて川に近づくときは、大人が必ず手をつなげる人数で行きましょう。

高松塚・キトラとどう組み合わせる?季節ごとの石舞台の楽しみ方
石舞台+キトラ古墳が小学生の古墳めぐりに向く理由
明日香村の古墳めぐりで石舞台と組み合わせるなら、小学生連れにはキトラ古墳が相性のいい相手です。国営飛鳥歴史公園のキトラ古墳ページでは、「本格的な天文図や、四神像の全て、動物の頭と人間の体をもった十二支像などが確認されている、学術上、価値の高い文化財」と紹介されています。
キトラ古墳は無料で、9:30〜17:00(12月〜2月は9:30〜16:30)。石舞台で「古墳の骨組み(石室)」を体感し、キトラで「古墳の中に描かれていた絵」を知る、という流れにすると、古墳の外側と内側の両方がわかる組み合わせになります。
高松塚古墳は極彩色壁画が発見された古墳で、壁画館は9:00〜17:00(入館は16:30まで)、一般300円、大学・高校生130円、中学・小学生70円です。
注意点は、3か所を一日で全部回ろうとすると、子どもが疲れて最後は車やバスで寝てしまうこと。未就学児連れなら石舞台+1か所に絞り、小学生でも無理のない範囲で2〜3か所にとどめるのがおすすめです。

国営飛鳥歴史公園館は休止中、高松塚周辺の計画は立て直しを
明日香村に以前行ったことがある人ほど注意したいのが、高松塚周辺地区の工事です。国営飛鳥歴史公園のお知らせによると、国営飛鳥歴史公園館はリニューアル工事のため令和8年4月1日から利用を休止しています。
あわせて、高松塚周辺地区駐車場も令和8年9月1日から休止。休憩所・トイレは当面の間(令和8年11月初め頃までを予定)引き続き使えるとされていますが、利用再開は令和12年頃の予定です。
これまでは「公園館で飛鳥の全体像を見てから各地を回る」という段取りが定番でしたが、しばらくはそれができません。子連れの場合、車の拠点は石舞台の村営駐車場にし、高松塚方面へはレンタサイクルやバスで移動する、という形に組み直すのが現実的です。
休憩所・トイレの利用も令和8年11月初め頃までの予定なので、冬に高松塚方面へ行くなら、トイレは石舞台地区の多目的トイレで済ませてから移動するなど、トイレの場所を先に決めておきましょう。
春は夜桜ライトアップ、秋は駐輪場切り替えに注意
石舞台は季節によって楽しみ方が変わります。春の目玉は夜桜ライトアップで、2026年の開催案内によると、前回は2026年3月28日(土)〜4月5日(日)に行われました。時間は18:00点灯、20:30最終入場、21:00消灯で、料金は大人500円・高校生以下200円、未就学児は無料でした。
ライトアップされた巨石と桜は昼とはまったく違う雰囲気で、小学生にとっては「夜の古墳」という特別な体験になります。ただし夜の開催なので、未就学児は眠くなる時間帯と重なります。点灯直後の早い時間に見て、すぐに帰る段取りにしておくと親子ともに楽です。次回の開催時期や内容は、公式のイベント情報で発表を待ちましょう。
春:夜桜ライトアップ(2026年は3月28日〜4月5日の実績)。夜は冷えるので上着を1枚多めに。
夏:日陰が少ないので、開いてすぐの時間に見学と外遊びを済ませる。
秋:無料の公園駐車場が令和8年9月19日〜11月15日は駐輪場に。村営駐車場前提で計画。
冬:夢市茶屋は飛鳥鍋御膳・小雪鍋御膳の季節。キトラ古墳は16:30までに注意。
秋は、芝生広場が過ごしやすい季節で、遠足や家族連れでにぎわいます。そのぶん無料の公園駐車場は駐輪場に切り替わるため、車の家族は村営駐車場へ直行しましょう。冬は人が比較的少なく、ゆっくり石室を見学できる時期です。夢市茶屋の鍋御膳で温まってから帰る、という冬ならではの段取りも楽しめます。
まとめ
石舞台は、教科書で見た巨石を間近で体感でき、そのまま芝生広場で子どもを遊ばせられる、明日香村の中でも子連れに向いたスポットです。一方で、料金改定や秋の駐車場の切り替え、石室まわりの階段、高松塚周辺の工事による休止など、事前に知らないと当日慌てるポイントもいくつかあります。
まずは行く日を決めたら、車ならどの駐車場に停めるか、電車ならバスの帰りの便を先に決めておきましょう。それだけで、当日は石と芝生を楽しむことに集中できます。
※料金・営業時間・駐車場の運用は変更されることがあります。最新情報は国営飛鳥歴史公園の公式サイトでご確認ください。

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