「奈良で抹茶を飲みたいけれど、京都の宇治ほど有名な店が思い浮かばない」「子どもと一緒でも入れる抹茶スポットはどこ?」。ならまちや奈良公園を歩いていると、抹茶ののぼりはあちこちで見かけるのに、いざ選ぶとなると迷う方は多いはずです。
先に結論をお伝えすると、奈良の抹茶は目的で選ぶのが近道です。お茶そのものを座ってじっくり味わうなら「茶論 奈良町店」、子どもと食べ歩きなら大和茶大福の「GRANCHA(グランチャ)」、奈良公園の散策と合わせるなら春日大社境内の「春日荷茶屋」、テイクアウトで抹茶ラテを片手に歩くなら「MATCHA NARA」。この4軒で、奈良の抹茶の楽しみ方はほぼ網羅できます。
この記事では、4軒の抹茶メニューと価格、営業時間、駐車場の有無、子連れで使うときの注意点を、各店の公式サイトと奈良市観光協会の情報をもとに整理しました。奈良の抹茶を支える「大和茶」の産地の話や、子どもの年齢別の回り方もまとめています。
・奈良の抹茶スポット4軒の価格・営業時間・駐車場の比較
・奈良の抹茶の原料「大和茶」の産地と味の特徴
・茶道体験の年齢制限や休業日など、子連れでつまずきやすいポイント
・乳幼児連れ・小学生連れ・祖父母同伴で変わる回り方
奈良の抹茶はどこで味わう?4軒の違いを先に比較

「座って一服」か「歩きながら」かで行き先が分かれる
奈良の抹茶スポット選びでいちばん大事なのは、座ってお茶と向き合う時間を取るのか、観光の合間に歩きながら楽しむのかを先に決めることです。4軒は性格がはっきり分かれていて、同じ「抹茶」でも過ごし方がまったく違います。
座って味わう代表が茶論 奈良町店です。濃茶(翠)2,420円、薄茶は3種類で1,210円〜1,430円と、抹茶そのものの味の違いを楽しむお店です。一方、GRANCHA(グランチャ)は大和茶大福「口・福・餅」が1個330円、串大福(2個1串)660円と、手に持って食べ歩ける価格帯。春日荷茶屋は春日大社の境内で、抹茶880円を庭園の景色と一緒に楽しめます。MATCHA NARAはテイクアウト専門の抹茶ラテ店です。
乳児連れでベビーカーを押している日なら、店内で長居するより歩きながら楽しめるGRANCHAの串大福やMATCHA NARAのラテが気楽です。小学生以上で少し落ち着いて座れる年齢なら、茶論や春日荷茶屋で「抹茶ってこういう味なんだ」と体験させる選択肢が広がります。
注意したいのは、茶論・GRANCHA・MATCHA NARAの3軒には専用駐車場の案内がない点です(春日荷茶屋は、春日大社の駐車場〈バス・乗用車合わせて100台、乗用車1,500円〉を利用できますが、混雑時や祭典の都合で一般車の駐車を断る場合があると公式に書かれています)。GRANCHAは公式に「駐車場はないため、周辺の有料駐車場をご利用下さい」と明記しており、MATCHA NARAも奈良市観光協会の案内で駐車場なしとなっています。車で来るなら、周辺のコインパーキングに停めて歩いて回る前提で計画しておきましょう。
価格・営業時間・駐車場を1枚の表で比べる
4軒の基本情報を並べると、予算と時間帯の組み立て方が見えてきます。以下は各店の公式サイトと奈良市観光協会のページで確認した値をまとめたものです。
奈良おでかけノート調べ(各店公式サイト・奈良市観光協会の掲載情報より)
| 比較項目 | 茶論 奈良町店 | GRANCHA | 春日荷茶屋 | MATCHA NARA |
|---|---|---|---|---|
| 抹茶の代表メニュー | 薄茶(昔)1,210円 | 口・福・餅 330円 | 抹茶 880円 | 抹茶ラテ(店頭で確認) |
| 営業時間 | 10:00〜19:00(喫茶L.O.18:30) | 大福販売 10:00〜19:00 | 10:30〜16:30(L.O.16:00) | 10:15〜16:30 |
| 休み | 店舗へ確認 | 無休(12月31日・1月1日を除く) | 月ごとに公式で告知 | 不定休 |
| 専用駐車場 | 案内なし | なし | 春日大社駐車場(乗用車1,500円) | なし |
| 過ごし方 | 座って飲み比べ・体験 | 食べ歩き・イートイン | 境内の庭で一服 | テイクアウト |
表を見ると、夕方以降も開いているのは茶論とGRANCHAの2軒で、春日荷茶屋とMATCHA NARAは16時台に閉まります。奈良公園を午後に回ってから抹茶を、と考えている場合は、先に春日荷茶屋やMATCHA NARAへ寄り、夕方に茶論かGRANCHAへ流れる順番にすると時間切れを防げます。休みの欄が「店舗へ確認」「不定休」となっている店は、出発前に公式サイトやSNSの告知を一度見ておくと安心です。
予算の目安は「1人330円」から「1人2,420円」まで
奈良の抹茶は、同じ一杯でも店によって予算に大きな開きがあります。最も手軽なのはGRANCHAの口・福・餅1個330円、最も本格的なのは茶論の濃茶(翠)2,420円です。この差は「お菓子として抹茶を食べる」か「お茶としての抹茶を飲む」かの違いと考えるとわかりやすいです。
家族4人で茶論に入ると、大人2人が薄茶、子ども2人が別の飲み物を頼むだけでも数千円になります。茶論は公式に「お一人様 ワンオーダー制」と案内しているので、子どもの分も1品ずつ注文する前提で予算を組んでおきましょう。反対に、GRANCHAで串大福を家族でシェアすれば、串大福(2個1串)660円から楽しめます。
おすすめの使い分けは、「大人は茶論で一服、子どもはGRANCHAの大福でおやつ」のように、1日の中で2軒を組み合わせることです。抹茶の苦みが苦手な子でも、大福なら濃度の低い番号を選べるので無理がありません。
注意点として、茶論の飲み物に季節の主菓子を付けると「飲物代+550円」が加わります。和菓子まで楽しむと1人あたりの予算が上がるので、子連れで入る場合は大人だけ主菓子セットにする、といった調整も考えておくとよいでしょう。
16時台に閉まる春日荷茶屋とMATCHA NARAを先に、19時まで開いている茶論とGRANCHAを後に回すと、奈良公園〜ならまちの半日でも抹茶を2軒楽しめます。
奈良の抹茶を支える「大和茶」ってどんなお茶?
産地は奈良県東北部の大和高原、朝晩の寒暖差が大きい山あい
奈良の抹茶スポットでよく目にする「大和茶」は、奈良県で栽培されるお茶の総称です。大和茶は主に奈良県東北部の大和高原一帯(奈良市東部の山間、天理市、山添村、宇陀市)で生産されています。奈良市観光協会によると、このうち奈良市の東部は大和高原の北部にあたる「標高200~600メートルのゆるやかな山間地」です。なかでも「月ヶ瀬地区と田原地区は、大和茶栽培が特に盛んな地域」とされています。
奈良特産品振興協会は、大和高原を日照時間が短く昼夜の温度差が大きい「山間冷涼地」と紹介し、大和茶の味わいを「渋みの中に旨味」「あと味すっきり」と表しています。MATCHA NARAの公式サイトでも、大和高原の茶畑は「日照時間が短く、昼夜の温度差が大きいため自然なお甘味や旨味が生きた茶葉がよく育ちます」と紹介されています。
子どもに抹茶を初めて飲ませるとき、「苦いもの」というイメージを持たせたくない方も多いと思います。大和茶の抹茶スイーツは旨みを生かしたものが多いので、まずは抹茶ラテや抹茶大福のような甘みのあるメニューから入ると、抹茶への抵抗感が少なく済みます。
注意点として、「大和茶」という名前は抹茶だけを指すわけではありません。煎茶やほうじ茶、和紅茶も含まれるので、メニューに「大和茶」とあっても抹茶とは限りません。抹茶を目当てにする場合は、メニュー名に「抹茶」「濃茶」「薄茶」と書かれているかを確認しましょう。
1200年前から続くお茶の歴史が奈良にある
大和茶の起源は平安初期までさかのぼります。奈良市観光協会の特集では、「平安初期の大同元年(806)、弘法大師空海とともに唐へ渡った高弟・堅恵(けんね)が皇帝から茶臼(ちゃうす)と茶の種を与えられて持ち帰り、佛隆寺(奈良県宇陀市)に茶園を造った」のが始まりとされています。
この歴史は、奈良の抹茶スポットめぐりをちょっとした学びの時間に変えてくれます。小学生の子どもなら、「このお茶の種は1200年くらい前に中国から運ばれてきたんだって」と話すだけで、一杯の抹茶に興味を持ってくれることがあります。夏休みの自由研究のテーマ探しにも使える話題です。
ならまちや奈良公園を歩くときに、抹茶を飲む→お茶の歴史の話をする→また別の店で抹茶スイーツを食べる、という流れをつくると、子どもにとっても「ただのおやつ休憩」ではない一日になります。
注意点として、ここで紹介している起源の話はあくまで「とされる」伝承です。子どもに説明するときも「そう言われている」と添えておくと、あとで別の説に出会ったときに混乱しません。
実は「茶の湯のルーツ」も奈良にあるという話
意外と知られていないけれど、お茶の文化というと京都や宇治がまず思い浮かぶ一方で、茶道の原点をたどると奈良に行き着きます。MATCHA NARAの公式サイトでは、「千利休が大成させた『わび茶』の祖とされているのが奈良の珠光です」と紹介されており、茶道遠州流の祖・小堀遠州も幼少時代を大和郡山城で過ごしたと書かれています。
つまり奈良で抹茶を飲むことは、「宇治の代わり」ではなく、お茶の文化の出発点に近い場所で味わうことでもあります。この視点を持っておくと、ならまちの町家で一服する時間が少し違って見えてきます。
祖父母と一緒のおでかけなら、この話題は会話のきっかけになります。茶道の経験がある祖父母世代と、はじめて抹茶を飲む子ども世代が、同じテーブルで「お茶の始まり」の話をする。三世代のおでかけで抹茶を選ぶ理由として、これ以上わかりやすいものはありません。
注意点として、奈良の抹茶は生産量で見ると大産地ほど多くはありません。人気の店では季節限定メニューが早めに売り切れることもあるので、目当てのメニューがある日は午前中の訪問を検討しましょう。
メニューの「大和抹茶」「大和煎茶」「大和ほうじ茶」は、いずれも大和茶の仲間です。抹茶の苦みが心配な子には、ほうじ茶ラテやほうじ茶の大福から試すのも一つの手です。
茶論 奈良町店で抹茶の飲み比べと自点てを楽しむ

薄茶3種の飲み比べで「抹茶の味の違い」がわかる
茶論 奈良町店は、抹茶そのものの味を知りたい大人にいちばん向いている一軒です。中川政七商店グループが運営する茶道文化のお店で、喫茶メニューには濃茶と薄茶3種類が並びます。
価格は濃茶(翠)2,420円、薄茶(碧)1,430円、薄茶(白)1,320円、薄茶(昔)1,210円。公式の説明では、碧は「旨みと甘みをしっかり感じられる味」、白は「旨みとほろ苦さのバランスの良い味」、昔は「スッキリ口当たりの良いビターな味」とされています。3種の薄茶を飲み比べる「茶カフキ」というコースも3,300円で用意されていて、主菓子1つと干菓子2つが付きます。
おすすめは、大人2人で来たときに碧と昔を1杯ずつ頼んで、半分ずつ味見し合う使い方です。旨み寄りとビター寄りの差がはっきりわかるので、「自分はどちらの抹茶が好きか」がその場でわかります。お菓子は奈良の和菓子店・樫舎(かしや)製の季節の主菓子で、飲み物に「飲物代+550円」でセットにできます。
注意点として、茶論はお一人様ワンオーダー制です。子どもが抹茶を飲まない場合でも、何かしら1品を注文する必要があります。煎茶(温・冷)990円や焙じ茶(温・冷)880円もあるので、子どもにはこれらを選ぶ手もあります。
| 住所 | 〒630-8221 奈良県奈良市元林院町31-1(鹿猿狐ビルヂング隣接) |
| 電話番号 | 0742-93-8833 |
| 営業時間 | 10:00〜19:00(喫茶L.O.18:30) |
| アクセス | 近鉄奈良駅から徒歩8分、JR関西本線奈良駅から徒歩15分 |
| 公式サイト | 公式サイト |
抹茶が苦手な人は濃茶ラテやアフォガードから
「本格的な抹茶は苦そうで不安」という人には、濃茶ラテ(温・冷)1,210円が入りやすいメニューです。公式では「贅沢な濃茶とミルクを合わせて茶筅で点てた濃厚な一杯」と紹介されています。ミルクが入る分、抹茶のほろ苦さがやわらぎます。
デザート寄りに楽しみたいなら、濃茶アフォガード(単品)1,210円も選べます。バニラアイスに温かい濃茶をかけるスタイルで、温度差のある組み合わせを楽しめます。
小学生くらいの子どもが「大人と同じ抹茶を飲んでみたい」と言ったときは、いきなり濃茶を頼むより、まず大人の薄茶を一口味見させてから、濃茶ラテかアフォガードを頼むのがおすすめです。苦くて飲めなかった、という失敗を避けられます。
注意点として、季節限定メニューは時期によって入れ替わります。公式の喫茶ページには秋冬や夏の限定メニューも載っているので、目当てがある場合は訪問前にページを開いて、今の時期に出ているかを確かめておきましょう。
自点て体験は3,300円・60分、ただし小学生以下は参加不可
茶論では、自分で抹茶を点てる体験ができます。ワークショップの「奈良を味わう茶道体験」は3,300円(60分)で、中川政七商店の創業家・中川家の住居スペースだった座敷で行われます。講師から季節のお菓子と薄茶一服でもてなしを受けたあと、「ご自身でも釜からお湯を柄杓ですくい、講師のレクチャーの下、薄茶を点てていただきます」という流れです。主菓子1点、干菓子2点、薄茶2服が付きます。
ここで子連れの家族がつまずきやすいのが年齢制限です。公式には「稽古内容の特性上、小学生以下の方のご参加はご遠慮いただいております」と明記されています。
「夏休みに子どもにも茶道体験を」と考えて茶論のワークショップを選ぶと、小学生以下は参加できないため、当日の予定が崩れてしまいます。原因は、ワークショップと喫茶の案内が別ページになっていて、年齢の注意書きを見落としやすいことです。対策として、中学生以上の家族だけワークショップに参加し、その間は小さな子ともう一人の大人が近くを散歩する、といった分担を事前に決めておきましょう。座席は畳なので、足腰に不安がある祖父母が参加する場合も事前に確認しておくと安心です。
予約はPeatixの予約ページから申し込む方式です。中学生以上の子どもがいる家族や、大人だけの時間を作れる日に向いた体験といえます。
喫茶の「自点て」2,200円や「茶事」という選択肢も
ワークショップの時間が取れない日でも、喫茶メニューの茶道体験コースに「自点て」があります。価格は2,200円で、薄茶一服と季節の主菓子一つが付き、初めての人にはスタッフが点て方をレクチャーしてくれると公式に書かれています。
さらに本格的に楽しみたい大人には、主菓子・濃茶・干菓子・薄茶の順に味わう「茶事」3,630円もあります。3種の薄茶「昔・白・碧」を飲み比べる「茶カフキ」3,300円も、茶道体験コースのひとつです。
祖父母と一緒の三世代おでかけなら、大人は茶事や茶カフキでゆっくり、子どもは濃茶ラテやアフォガードを味わう、という分け方ができます。茶杓を自分で削って持ち帰れる「茶杓削りワークショップ(120分)」6,600円もあり、手仕事好きの大人には記念になります。
注意点として、喫茶の自点てコースの年齢の決まりは主要ページでは見当たらないため、小学生以下の子と一緒に自点てをしたい場合は、訪問前に店舗へ電話で確認するのが確実です。
GRANCHA(グランチャ)の大和茶大福とスイーツ
抹茶の濃さを1番〜5番から選べる大福「口・福・餅」
子連れで奈良の抹茶を楽しむなら、GRANCHA(グランチャ)の大和茶大福「口・福・餅」は外せません。価格は1個330円で、抹茶の濃さが1番から5番まで選べるのが特徴です。
公式サイトによると、5番は「たぶん日本一濃い抹茶大福」、4番は「濃い抹茶が大好きな方に日常的に召し上がって頂くのに一番おすすめ」、1番は「抹茶が苦みが苦手な方でも召し上がっていただける味」とされています。大福の中は抹茶クリーム、塩餡、抹茶餅、抹茶パウダーの4重構造で、3種類の大和茶を使っています。ほうじ茶味もあります。
家族で行くなら、子どもは1番か2番、大人は4番か5番を選んで食べ比べると盛り上がります。抹茶パウダーが唇につくので、公式でも「抹茶大福の粉を唇につけて、抹茶化粧で記念撮影」という楽しみ方を提案しています。写真を撮るなら、食べる前にウェットティッシュを用意しておくと後が楽です。
注意点として、抹茶パウダーは服に落ちると目立ちます。白っぽい服の子どもには、食べるときにハンカチを胸元にかけてあげるとよいでしょう。持ち帰り用の6個入り(口・福・餅 6個)は2,196円です。
| 住所 | 〒630-8215 奈良県奈良市東向中町22 |
| 電話番号 | 0742-26-4834 |
| 営業時間 | 大福販売 10:00〜19:00/STAND GRANCHA 10:00〜18:00/釜めし 11:00〜16:00L.O.、17:00〜19:00L.O. |
| 定休日 | 大福販売・STAND GRANCHA:無休(12月31日・1月1日を除く)/2階の釜めし:水曜日(釜めし店公式サイトより) |
| 駐車場 | 駐車場なし(周辺の有料駐車場を利用) |
| 公式サイト | 公式サイト |
食べ歩きなら串大福(2個1串)660円が便利
ならまちや奈良公園方面を歩きながら楽しみたいときは、串大福(2個1串)660円が便利です。公式では「日替わりで店舗おすすめの口・福・餅の2個セットを食べ歩きしながら召し上がって頂くことができます」と紹介されています。
串に刺さっているので、小さな子どもでも手に持ちやすく、ベビーカーを押しながら大人がつまむのにも向いています。1串に2個なので、親子で1個ずつ分け合うのにもちょうどよい量です。
ただし、日替わりのため番号(濃さ)は自分で選べない点に注意しましょう。抹茶の苦みが苦手な子には、単品の1番を選んだ方が確実です。また、食べ歩きの際は人通りの多い場所で立ち止まらない、ゴミを持ち帰るといったマナーも子どもに伝えておきましょう。
奈良公園に向かう途中で食べる場合、鹿が食べ物に寄ってくることがあります。鹿の近くでは大福を袋から出さず、食べ終わってから公園に入るようにすると安心です。
STAND GRANCHAで抹茶パフェ・かき氷・ラテ
座って食べたいときは、店内のSTAND GRANCHA(10:00〜18:00)を利用できます。公式に「イートインスペースもご用意しております」とあり、抹茶を使ったスイーツとドリンクがそろっています。
主な抹茶メニューは、大和抹茶モンブランソフトクリームパフェ1,280円、大和抹茶ソフトあんみつ(1日限定20食)800円、ソフトクリームモンブラン大和抹茶780円、プレミアムソフトクリーム大和抹茶500円。ドリンクは濃厚!大和抹茶ラテ680円、アイス抹茶500円、大和抹茶ラテフロート900円です。大和ほうじ茶ラテ680円もあります。
かき氷は、口・福・餅をトッピングした口福氷2026バージョン1,100円や、モンブランソフト大和煎茶ミルクかき氷1,200円があります。〈極〉大和茶プリン(大和抹茶・焙じ茶)480円は、持ち帰りのおやつにもなります。
乳幼児連れなら、ソフトクリームを1つ頼んで大人と取り分けるくらいがちょうどよい量です。小学生なら、パフェやかき氷を1人1つでも食べきれるでしょう。
注意点として、STAND GRANCHAの営業は18時まで(大福販売は19時まで)です。行事開催日などは時間が変わることがあると公式に書かれています。大和抹茶ソフトあんみつのような1日限定メニューを狙うなら、早い時間に訪れましょう。

2階の釜めし専門店なら抹茶の前にランチもできる
GRANCHAの2階には、釜めし専門店があります。公式によると、人気の和牛釜めしや季節の釜めし、奈良で親しまれてきた茶がゆなどが味わえ、〆は大和煎茶のお茶漬けで楽しむスタイルです。
価格は、黒毛和牛釜めしセット2,300円、鯛釜めしセット2,500円、国産若鶏釜めしセット1,700円、茶がゆセット(数量限定)2,300円など。営業時間は11:00〜16:00L.O.と17:00〜19:00L.O.です。定休日は、GRANCHAの公式サイトでは「定休日なし」とされていますが、釜めし店(釜めし茶漬けGRANCHA)の公式サイトでは「水曜日」と案内されています。水曜日に釜めしを目当てにする場合は、釜めし店(070-3183-5091)に確認してから出かけましょう。1階の大福販売は無休(12月31日・1月1日を除く)となっています。
ランチを2階の釜めしで済ませてから、1階で抹茶の大福やスイーツを買う流れにすれば、移動なしで食事とおやつが完結します。小さな子どもがいて何軒も店を回るのが大変な日には、移動回数を1回減らせるのが大きな利点です。
注意点として、釜めしは炊き上がりに時間がかかることが一般的です。お腹を空かせた小さな子どもがいる場合は、1階で大福を1つ買って待ち時間のつなぎにする、といった工夫をしておくと落ち着いて待てます。
| メリット | デメリット |
|---|---|
| 大福1個330円から買える 抹茶の濃さを1番〜5番から選べる イートインと2階の釜めしで1軒完結 | 専用駐車場がない 串大福は日替わりで濃さを選べない 1日限定メニューは早めに売り切れる |
春日大社の春日荷茶屋で境内の一服を楽しむ
大和茶の抹茶880円を庭園の景色と一緒に
奈良公園や春日大社を歩く日なら、境内にある春日荷茶屋での一服が似合います。春日大社表参道バス停から東へ徒歩3分、萬葉植物園の正門横にあるお茶屋です。
抹茶は880円で、大和茶の抹茶を使っていると公式のお品書きに書かれています。お菓子は「柿あん」入りの柿もなか、またはミルクあんのまんじゅう「鹿のこ」から選べます。公式では「四季折々の風景を楽しみながら庭園でもお召し上がりいただけます」と案内されており、緑の多い境内で一服できるのが魅力です。
春日荷茶屋は、江戸時代末期に境内で参拝客にお茶を振る舞っていた「荷茶屋」にちなんだお店です。子どもには「昔はてんびん棒に茶箱と茶釜をかけて、ここでお茶を出していたんだって」と話すと、境内散策の楽しみが一つ増えます。
注意点として、境内は砂利道の区間があり、ベビーカーだと押しにくい場面があります。乳児連れなら抱っこ紐を持参すると移動がスムーズです。授乳室やおむつ替えの設備については、公式の主要ページでは案内が見当たらないため、必要な場合は春日荷茶屋に電話で確認しておきましょう。
| 住所 | 〒630-8212 奈良県奈良市春日野町160(春日大社境内、萬葉植物園正門横) |
| 電話番号 | 0742-27-2718 |
| 営業時間 | 10:30〜16:30(ラストオーダー16:00) |
| 定休日 | 月により異なる(例: 2026年9月は1日・8日・15日の火曜が休み)※最新の休業日は公式サイトで確認 |
| アクセス | 春日大社表参道バス停から東へ徒歩3分 |
| 公式サイト | 公式サイト |
抹茶と一緒に名物の万葉粥でランチもできる
春日荷茶屋は、抹茶だけでなく軽食も楽しめます。看板メニューは万葉粥1,200円で、公式では「万葉集にちなんだ四季折々の旬の野菜などを添えた、昆布だし、白味噌仕立ての風流な味わいのお粥」と紹介されています。
万葉粥の添えものは月替わりで、9月(月見)は小芋、10月は栗とさつまいも、11月はきのこです。柿の葉ずしや季節の葛餅が付く大和名物膳1,700円もあります。甘味は、くず餅550円、春・秋季限定のよもぎ団子600円、冬季限定のぜんざい800円や甘酒500円など、季節ごとにメニューが入れ替わります。
お粥はやさしい味わいなので、離乳食を終えた幼児と取り分けやすいメニューです。大人は抹茶とくず餅、子どもはお粥を少し分けてもらう、という使い方もできます。祖父母と一緒のおでかけでも、胃にやさしいお粥は喜ばれやすいでしょう。
注意点として、春日荷茶屋のお知らせ欄には令和7年(2025年)8月13日付の「一部メニューの販売休止のお知らせ」が掲載されたままで、お品書きにある「かき氷」と「冷やしぜんざい」は販売休止と案内されています。目当てのメニューがある場合は、出発前に公式のお知らせ欄を確認しておきましょう。

ラストオーダー16:00と月ごとの休業日に注意
春日荷茶屋の営業時間は10:30〜16:30(ラストオーダー16:00)です。休業日は月によって変わり、公式サイトの案内では2026年9月は1日・8日・15日の火曜日が休みとなっていました。
東大寺や奈良公園の鹿を見てから「最後に春日大社で抹茶を」と考えていると、子どもの歩くペースに合わせているうちに16時を過ぎ、ラストオーダーに間に合わないことがあります。原因は、奈良公園のエリアが広く、子連れだと移動に予想以上の時間がかかることです。対策として、春日荷茶屋を午後の早い時間に組み込むか、昼食を兼ねて万葉粥で入ってしまう段取りにしましょう。また、休業日は月ごとに変わるので、出発前に公式ページの休業日欄を確認しておくと空振りを防げます。
祝日や行事の日は境内が混み合うこともあるので、余裕を持って訪れるのが安心です。
MATCHA NARAの奈良県産抹茶ラテをテイクアウト
100%奈良県産抹茶のテイクアウト専門店
散策しながら抹茶を楽しみたいなら、ならまちの抹茶ラテ専門店「MATCHA NARA」が便利です。公式サイトによると、「本格的な点前で点てられた抹茶を、気軽にお召し上がりいただけるテイクアウト専門のお店」で、使う抹茶はすべて奈良県産です。公式では、奈良の東部に広がる大和高原の茶畑を「高級茶の生育に必要な条件が整った稀有な産地」と紹介しています。
営業時間は10:15〜16:30で、定休日は不定休、予約は受け付けていません(奈良市観光協会の案内より)。専用の駐車場はないので、車の場合は周辺の有料駐車場を利用しましょう。
テイクアウト専門なので、店内で子どもを座らせて待たせる必要がなく、ベビーカーのまま店先で受け取れるのが子連れにはありがたいポイントです。ならまちの町並みを歩きながら飲めるので、散策の途中の一杯にぴったりです。
注意点として、不定休のため「行ったら閉まっていた」ということが起こり得ます。訪問予定の日は、公式サイトや公式SNSで営業日を確認してから向かいましょう。
| 住所 | 奈良県奈良市鵲町30 |
| 電話番号 | 070-9033-1842 |
| 営業時間 | 10:15〜16:30 |
| 定休日 | 不定休 |
| 駐車場 | 駐車場なし |
| 公式サイト | 公式サイト |
若草山をイメージした「若草山ラテ」と季節限定メニュー
MATCHA NARAの公式サイトでは、奈良の観光地・若草山の情景を抹茶ラテで表現した「若草山ラテ」の発売(2025年5月15日)が告知されています。発売時の価格は税込1,200円で、奈良らしい見た目の一杯です。
季節限定メニューもあり、奈良市観光協会の「ちゃちゃちゃ大和茶2026」では、マンゴーとミルクと抹茶の3層仕立ての「マンゴー抹茶ラテ」が税込940円で提供されていました(提供期間は7月1日〜9月15日で、すでに終了)。季節ごとに違うメニューが登場する可能性があるので、来季の限定メニューは公式のお知らせで確認しましょう。
小学生くらいの子どもなら、見た目がかわいい季節のラテは喜ばれやすいメニューです。一方で、濃茶仕立てで抹茶の風味がしっかりしたラテは、幼児には味が濃く感じられることもあります。子どもが飲めるか不安なときは、大人の1杯を少し味見させてから決めるとムダになりません。
注意点として、紹介した価格は告知時点のものです。メニューや価格は変わることがあるので、店頭の表示を確認してから注文しましょう。
ラテを片手にどこを歩く?散策ルートの組み方
MATCHA NARAでラテを買ったら、そのままならまちの町並み散策に出るのがおすすめです。細い路地に町家が並ぶエリアで、歩くだけでも奈良らしい景色が楽しめます。
組み方の例としては、午前中にMATCHA NARAでラテを買い、ならまちを散策しながら茶論 奈良町店へ向かい、昼以降はGRANCHAで大福や釜めしを楽しむ、という流れが考えられます。抹茶を「飲む」「食べる」「体験する」の3つを半日で回れます。
注意点として、ならまちの路地は車も通るので、ラテを持った子どもが道の真ん中に出ないよう気をつけましょう。飲み終わったカップは、店や自宅まで持ち帰るのが基本です。
子連れで奈良の抹茶を楽しむ回り方と季節のイベント
乳幼児連れは「テイクアウト中心」で無理をしない
0〜3歳くらいの乳幼児連れなら、テイクアウトと食べ歩き中心の組み立てが無理なく楽しめます。MATCHA NARAのラテ、GRANCHAの串大福(2個1串)660円やソフトクリームなら、子どもがぐずったらすぐに移動できます。
乳幼児は抹茶そのものを口にすることは少ないので、大人が抹茶を楽しみ、子どもはミルクやおやつ、という役割分担で十分です。GRANCHAのSTAND GRANCHAにはイートインスペースがあるので、休憩場所としても使えます。
おむつ替えや授乳のスペースについては、今回紹介した店の主要ページでは案内が見当たらないため、必要な場合は各店に電話で確認するか、周辺の公共施設の設備を事前に調べておくと安心です。
注意点として、小さな子どもと茶論のような落ち着いた空間の店に入る場合は、子どもが静かに過ごせるタイミングを選びましょう。お昼寝の時間を避ける、混雑しにくい時間帯を狙う、といった工夫で親子ともに過ごしやすくなります。
小学生連れは「体験」と「食べ比べ」で抹茶に親しむ
小学生くらいになると、抹茶を「味わう」「知る」体験ができるようになります。GRANCHAの口・福・餅で1番〜5番の濃さを食べ比べれば、「抹茶の濃さでこんなに味が違うんだ」という発見があります。
茶論の喫茶メニューにある「自点て」(2,200円)は、スタッフが点て方をレクチャーしてくれるコースです。ただし、ワークショップの茶道体験(3,300円・60分)は小学生以下は参加できないので、選ぶときは注意が必要です。喫茶の自点てコースに年齢の決まりがあるかは、事前に店舗に確認しましょう。
春日荷茶屋では、境内の庭で抹茶と和菓子を楽しみながら、昔の荷茶屋の話や大和茶の歴史を話してあげると、社会科の学びにもつながります。
注意点として、小学生でも抹茶の苦みが苦手な子は少なくありません。無理に飲ませず、濃茶ラテや抹茶ソフトクリームなど甘みのあるメニューから入ると、「抹茶って意外とおいしい」と感じてもらいやすくなります。

祖父母と三世代なら「座れる店」と「移動の少なさ」を優先
祖父母と一緒の三世代おでかけでは、座ってゆっくりできる店と、移動の少なさを優先するのがポイントです。茶論なら落ち着いた空間で濃茶や薄茶を味わえ、茶道の経験がある祖父母には懐かしい時間になるかもしれません。
移動を減らしたいなら、GRANCHAで2階の釜めしランチ→1階で抹茶スイーツ、という1軒完結型が便利です(釜めしは水曜定休のため、水曜日は避けましょう)。春日荷茶屋も、万葉粥や大和名物膳1,700円で食事をしてから抹茶で締める流れにすれば、移動は1回で済みます。
子どもにとっても、祖父母から「昔はお茶をこうやって飲んでいたよ」と話を聞くのは貴重な機会です。大和茶の起源の話や、茶の湯のルーツが奈良にあるという話題は、三世代で盛り上がれるテーマになります。
注意点として、茶論のワークショップは畳の座席なので、正座や立ち座りがつらい祖父母には負担になることがあります。参加する前に座り方について確認しておくと安心です。
夏のグルメフェア「ちゃちゃちゃ大和茶2026」は9月30日まで
奈良市観光協会の特設ページで紹介されている夏のグルメフェア「ちゃちゃちゃ大和茶2026」は、2026年7月1日〜9月30日に奈良市内22店舗で開催されています。大和茶を使ったかき氷・パフェ・ラテ・チーズケーキなどの夏季限定メニューが各店で提供されてきました。
今回紹介した中では、STAND GRANCHAの口福氷2026バージョン1,100円や、MATCHA NARAのマンゴー抹茶ラテ(提供は9月15日で終了)が参加メニューでした。公式ページでは「提供日時は店舗により異なります」と案内されています。
ちゃちゃちゃ大和茶2026は9月30日で終了します。今年は終了間近なので、来季の開催情報は奈良市観光協会の公式ページのお知らせで確認しましょう。
注意点として、フェアの期間中でも、店によっては提供期間が短いメニューがあります。フェア目当てで訪れる場合は、公式ページで各店の提供期間を確認してから出かけましょう。
まとめ
まずは、次のおでかけで行きたいエリアを決めて、そこに近い抹茶スポットを1軒選んでみてください。奈良公園なら春日荷茶屋、ならまちなら茶論やMATCHA NARA、というように、散策の流れに組み込むと無理なく楽しめます。
※価格・営業時間・休業日は変わることがあるため、最新情報は公式サイトでご確認ください。

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